We Are TheWorldという曲があります。
こちら。
<歌割り>
1A:ライオネル・リッチー、スティーヴィー・ワンダー、ポール・サイモン
1A':ケニー・ロジャース、ジェームス・イングラム、ティナ・ターナー、ビリー・ジョエル
2A:ディオンヌ・ワーウィック、ウィリー・ネルソン、アル・ジャロウ
2B:ブルース・スプリングスティーン、ケニー・ロギンス、スティーヴ・ペリー、ダリル・ホール
C:マイケル・ジャクソン、ヒューイ・ルイス、シンディ・ローパー、キム・カーンズ
repeat1:ボブ・ディラン
repeat2:レイ・チャールズ
repeat3:スティーヴィー・ワンダー、ブルース・スプリングスティーン
repeat4:ジェームス・イングラム、レイ・チャールズ
(wikipedia)
1985年に、アフリカの貧困問題を解消するべくアメリカのトップアーティストが集まって制作されたチャリティソングです。
若い人は知らないかもしれませんが、40代以上なら誰でも聞いたことがあるはず。
僕は確か学校の授業で聴かされた記憶があります。
この曲、ずっと嫌いだったんですが、最近たまたまYoutubeで出てきたので聴いてみると、ある発見がありました。
MVを観てもらうと分かりますが、それぞれの歌手がほんのちょっとずつ歌っています。
今の日本だと乃木坂などのグループアイドルと同じ方式ですね。
ただ、それぞれの歌手が超一流のスーパースター揃いなので、たった一行でも自分の曲にしてるところがめちゃくちゃ凄いなと。
スティーヴィー・ワンダーなんて「There are people dying」だけでもう自分の曲になってるし、他も全員そうです(聴いたことないアーティストもいるけどたぶん同じでしょう)。
誰の曲だろうが、歌割りがどれだけ短かろうが、超一流の歌手が歌えばその瞬間その人の歌になるんですねえ……。
感服しました。
そこでふと思いました。
グループアイドルのメンバーが卒業する際「自分のパートが少ないから」という理由で辞める人がわりといるんですが、それって力量不足以外のなんでもないんですよねえ。
とはいえ、一行で自分の曲にできる歌手はアイドルにはたぶんなれないでしょうが……