「ギタリスト身体論3」で、僕が開発したピッキング「八幡式ピッキング」を解説しました。
まあ名前はどうでもいいんですが、誰でも使えて、ほぼあらゆるジャンルに適用可能で、音がよくなり、しかも疲れないピッキングとして紹介しています。
本作は書店・楽器店流通していないので、売り上げ的には過去作よりも苦戦していますが、まあそもそも爆発的に売れる媒体ではないのでそこは特に問題にはしていません。
本質的なことを書いたので読んだ人からちょっとずつ広がっていけばいいなと思っておりました。
そしてリリースから1年半ほど経ち、どうも浸透しはじめているらしいということが分かってきました。
ある生徒さんが音楽イベントの手伝いをしにいったところ、どう見ても「八幡式ピッキング」で弾いている人がいて、話しかけてみると「なんか本で読んで、その通りにしたら音がよくなって」と言っていたとか。
イベント中で本番前だったので詳しくは話せなかったそうですが、間違いなく「身体論3」を読んでいるようでした。
あと、エンジニア系の人が興味を持ってくれるという話も聞きますね。
たまに公式LINEの方にもピッキングについて質問をしてくださる方もおられます。
そういったところで、『あー、ちょっとずつ浸透してるのかな?』と感じられるようになってきました。
「八幡式ピッキング」の一番分かりやすい効用は、発音の良さと疲れにくさにあります。
これはフォームを採用してすぐに体感できることです。
レッスンなら発音の良さはその場で感じられますし、疲れにくさは数ヶ月以内に体感できます。
もちろん、そこからフォームを習得していく過程でもっと色々なメリットが得られます。
ですので、半信半疑で本を買って試してみた人は必ず何かを体感できるはずです。
そこから徐々に口コミで広まりはじめているのかなという気がします。
あと、こういったことで大事なのが、辺にバズったりしないということです。
自分の作ったものがバズったりすると、その間はいいんですが、治まった後は「古い」「懐かしい」「まだやってんだw」というネガティブな印象がつきまといます。
そしてまた次のバズを必死で起こし、またすぐに古くなって……という消耗戦が続きます。
それなら辺にバズらずにじわじわと浸透していく方がメリットが多いと感じます。
ですので、「ギタリスト身体論3」のじわじわ浸透している感じを僕は歓迎しています。
煽るつもりはありませんが、新品流通が減ってきている感じがするので、新品で欲しい方は見つけたら早めにお買い求めください。
特に昨今の出版不況により、紙の本はいつ廃刊になってもおかしくありません。