以前ご紹介したクラシック奏者・中奏さんの動画をちょいちょい観ています。
またまた面白い回があったのでご紹介します。
前回の記事はこちら。
今回の動画。
冒頭からもう世界が違うのがおわかりでしょうか?
「音大に行きたいのですが、さすがに30万円の楽器では無理ですか?絶対に高いヴァイオリンを買わないといけないのでしょうか?」
これを言い換えると、
「30万円の安物ヴァイオリンで音大行くとか舐めてますか?」
ということです。
ちなみに、エレキギターはプロでも30万円台のものを普通に使ってます。
ある大御所スタジオミュージシャン方が、7万ぐらいのフェンジャでJ-POPの名曲のレコーディングをしたという話は有名です。
さて、中さんのこの質問に対する回答は……
「別にダメじゃないと思います」
「私の知人で100万とか全然いかない楽器で音大に行ってた人を知ってますし」
これもとても面白い言い回しですよね。
「別にダメじゃないと思います」というのは、「30万とかのクソ安い楽器使ってる人は音大にはあんまりいないけど、でも全然ダメじゃないよ」ということでしょう。
また「100万とか全然いかない楽器で音大に行っていた人」が「そんな人も実在するんだよ」と、レアケースとして紹介されています。
裏を返せば、普通の音大生は100万以上の楽器を使ってるということになります。
また、それを嫌みとか自慢ではなくごく普通のこととして紹介しているところに世界の違いを感じます。
僕が行ってた音大で100万の楽器使ってる人なんてたぶん一人もいなかったんじゃないかな……
プロのギタリストでも100万のギター買える人は一握りですね。
それぐらいクラシックとポップス、ロック、ジャズでは楽器に対する金銭感覚が違っています。
子供をクラシックミュージシャンにしたい親御さんは覚悟した方がいいでしょうねえ……