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クラシックミュージシャンが幼少期から楽器を訓練しはじめる理由


八幡謙介ギター教室in横浜

クラシックミュージシャンが、3歳ぐらいから楽器の訓練を始めるというのは有名ですよね。

本気で子供をミュージシャンにしたい親は、遅くとも5歳までには音楽教育を始めると思います。

その是非はともかく、なんでそんな小さい頃から訓練を始めるのでしょうか?

 

昔よく言われていたのは、脳がどうたらこうたらなので小さいときからやった方がいいという説。

なんとなく西洋の文化なので、音楽を脳科学的の観点から捉えてそうしているような気がしますが、たぶんこれは関係ありません。

脳科学なんてなかった頃から、クラシックミュージシャンは幼少期から楽器の訓練をさせられてきたはずです。

じゃあなんで小さい頃から楽器をやるのかをミュージシャンとして考えると、答えは一つしかありません。

 

楽器の習得には死ぬほど時間がかかるから

 

です。

楽器というものは、プロを目指して20年血反吐を吐きながら研鑽を積んで、やっと一人前になれるかってぐらい習得に時間がかかるものです。

3歳から始めたとすると20年経ってもまだ23歳。

音大卒業する頃に一人前になれるのでちょうどいい計算となります。

15歳からだと20年後には35歳です。

いろんな意味でちょっと遅いですよね。

だから幼少期からやらせるんだと僕は思います。

 

子供を一人前のミュージシャンにさせるためには、親は心を鬼にしなければなりません。

ゲーム禁止、友達と遊ぶの禁止、スポーツ禁止、TV・スマホ禁止などは当たり前、泣こうがわめこうが毎日毎日練習練習練習練習練習連取練習練習練習……

ピアニストの清塚さんが「ピアニストになれなかったら生きなくていい」とまで親に言われたというのは有名な話ですが、本気の親ならどこもそんなもんでしょう。

今ならこれらは虐待にあたります。

でも、それぐらいしないと子供を一人前のミュージシャンにすることは不可能です。

じゃあどうするの?というのが親に課せられた命題です。

もちろん、これだけのことをしても子供がミュージシャンとして成功する確率はかなり低いです。

それでもやる親の気持ちも分かるけど、子供も可愛そうなだなーとも思います。