僕は松田聖子世代ではないので、あんまりちゃんと聴いたことがありませんでした。
先日ふと思い出してベストアルバムを聴いてみました。
こちら。
まず、ミックスバランスの良さに驚きました。
オーディオをケンブリッジオーディオで統一してからというもの、どうもJ-POPのアラが目立ってしまい、J-POPが聴き辛くなっていたのですが、このアルバムは全パートがとてもすっきりして聴きやすく、ほっとしました。
コンプ感が薄いので今の音源より迫力では劣りますが、その分各パートの分離感は抜群です。
また、ギターの質感もとてもナチュラルで(恐らく故松原正樹氏)、古き良き歌謡曲ギターとして資料的価値は高いのではないかと思います。
ミックスもさることながら、松田聖子の歌も秀逸です。
曲ごとに人格が入れ替わったように声質や歌い方、歌から見えてくる人物像が違って聞こえます。
恐らく歌詞の飲み込み方が普通の歌手よりももっともっと深いのでしょう。
役者の歌のように、主人公を演じているようなわざとらしさはなく、本当にその歌の主人公になって歌っているという印象を受けました。
そりゃ人気出るわなと改めて思いました。
それにしても、J-POPっていつから音悪くなったんでしょうね-……
昔はこんないい音で録れてたのに…