横浜のギター教室でプロになりたての生徒さんがいますが、実践的なコードヴォイシングを教えていたところ、バッキングがめきめき上達し、今では周りのギタリストがついて来られないほどギターのコードワークに精通するほどになりました。
何を教えたのかというと、まず「ギタリストのためのハーモニー」を1冊やり、
そこから引き算のヴォイシングを教え、最近ではコードの転回形を教えています。
ちなみに「引き算のヴォイシング」とは、一般的なギターのコードからいらない音を抜いていくことです。
こうすることで、不要に分厚いコードがすっきりし、アンサンブルで使いやすくなります。
「転回形」とは音の並び順を展開していくこと。
例えばCなら順番に積むと<ドミソ>ですが、これを<ミソド><ソドミ>と順番を変えていくことです。
ギターでやるとポジションや形がかなり変わってきます。
例えば、コードがCなのに<ドミソ>と掴んだらなんとなく合わない場合があります。
そのときに<ミソド><ソドミ>と転回していくことでその場面に最適なCのヴォイシングを探っていきます。
この「引き算」と「転回形」を使いこなせれば、どんな曲でも必ずハーモニーの隙間を探すことが可能となります。
つまり、どんな曲でも邪魔にならず、最適なコードが掴めるようになるということです。
それを生かすか殺すかはプレイ次第ですが。
これらは僕だけの経験で言っていることではありません。
プロ活動している生徒さんが音楽製作の現場で使って納得していることです。
ちなみにその生徒さんはディレクションする立場にもあるのですが、楽曲製作に他のギタリストを雇ってヴォイシングの指示を出したところ、話が全く通じないので自分で弾いた方が早いと言っていました。
このように、ヴォイシングを知らなかったり、コードワークが雑なために仕事に呼ばれなくなるということはよくあります。
もちろん「君はヴォイシングを知らないからもうレコーディングに呼ばない」なんてことは直接言ってもらえないので、自分では分かりませんが。
これからプロギタリストを目指す人は、絶対に絶対にヴォイシングの勉強をしてください。
必ずプロの現場で役に立つと断言します。
僕が知っている昔の現場やジャズの現場だけではありません、20代前半の生徒さんが今の音楽現場でその有益生を実感し、報告してくれています。
もちろん、僕は最初から有益だと分かっているから教えているのですが、実際に今の現場で使えるという報告を受けると『やっぱそうだよな』とヴォイシングの重要性を再認識できました。
そういったことが知りたい方はぜひ横浜のギター教室までお越し下さい。