昨日、半日時間があったので「よし、ここでFar Beyond The Sunを撮ろう」と決意し、音作りをしていざ録画してみました。
だいたい弾けてたんですが、部分的になんか違うなーという箇所が散見され、これじゃ出せないと断念しました。
できれば「ギタリスト身体論3」刊行に間に合わせたかったんですが、あせって中途半端なものをUPしても意味がないので、断念。
そして、動画を観ながら何がおかしいのかを考えていると、どうやら高音弦のフィンガリングにやや力みが出ていたことを発見しました。
先日書いた「裏」という概念も適用しています。
ただ、そもそもフィンガリング自体がおかしくなっていたわけではなく、理論に適ってはいますが、Far Beyond The Sunのような高速で移動するフレーズに対しては、さらにもう一段階の変化が必要だったようです。
ぎりぎり無理したら弾けるレベルなのですが、「無理したら弾ける」は僕のフォーム理論、演奏理論ではNGなので、それを楽に弾けるところまで変化させました。
そうすると、僕でも「え、こんな形になるの??」と驚くぐらい結構特殊なフォームになるので、なじませるのにまた時間がかかります。
Far Beyond The SunのUPは来年になるでしょう……。
あと、このフィンガリングはかなり特殊なので、レッスンで教えることもほとんどないと思います。
ほとんどの曲はこれを使わなくても基本のフィンガリングで弾けますから。
以前から、フォームの耐性をチェックするために難易度の高い曲にチャレンジするべきだとレッスンで説いてきましたが、改めてそれが必要だと認識できました。
どれだけやっても弾けない→フォームがおかしい→楽に弾けるフォームを模索というながれで練習していると、フォームの幅が見えてきます。
それは理論の崩壊ではなく、より理論の核に進みつつ、同時に理論から離れていくというかなり特殊な現象となります。
こういうことはチャレンジしないと分かりません。
ピッキング理論を完成させ、教則本を出せたからといって安心してしまったら、一瞬で腐ってしまうでしょう。
さて、「ギタリスト身体論3 新世紀ピッキング理論」は明日18日刊行です。
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