森川美穂というと、40代以上の人は「ああ、ナディアの子ね」とピンと来るかもしれませんが、若い子はたぶんほとんど知らないでしょう。
これを歌った人です。
「不思議の海のナディア」という作品の主題歌で、作曲はAKB48の全盛期の名曲を次々と書いたことで有名なイノウエヨシマサ氏。
ちなみに「不思議の海のナディア」はエヴァの庵野氏が監督をしています。
エヴァっぽい世界観や演出が随所に散見されます。
そんな森川美穂がたまたまYOUTUBEの関連動画で出てきて、久々に聴いてみたらすごさを再確認しました。
森川さんの歌は、そのあまりの再現性の高さにファンから「口からCD」と呼ばれているそうな。
では比較してみましょう。
こちらがアニメのOP。
こちらが生歌。
一緒wwww
オケからスコーンと抜けて直球でこちらに届いてくる歌声はもう惚れ惚れします。
加えてこの再現性。
テクニックはもちろん、歌詞のひとつひとつに対してこの言葉はこういう気持ちで歌うというのが完璧に出来上がっていて、それがまったくブレないんだと思います。
普通、ミュージシャンって同じ曲を同じアレンジで、同じ意識でずーっと歌う(演奏する)ことにうんざりするんですが、森川さんはCDの再現に対して確固たる信念がある気がします。
同じことができる歌手って、もう演歌の大御所ぐらいしかいないでしょう。
ちなみに、森川さんはアイドル出身だそうです。
同期は本田美奈子、中山美穂、南野陽子、斉藤由貴、森口博子、芳本美代子、浅香唯と錚々たる顔ぶれ。
日本トップクラスの歌唱力を持ちつつ、容姿も美しいのですが、残念ながらその後は低迷しているようです。
まあ一方的に低迷とか決めつけるのはよくないですが、お名前は全然拝見しませんでした。
存在もすっかり忘れていたし…
しかし現在も芸大で講師を務めながら活動を続けていらっしゃるので、30年ぶりに応援してみようかと思いました。
youtubeチャンネルもあります。
早速フリマで「ブルーウォーター」の入ったアルバムをゲット。
こういった昔のアルバムは、得てしてシングル曲以外古くさくて聴けないことが多いのですが、このアルバムは当たりでした。
まず音がめっちゃいいです。
音楽業界がまだまだイケイケの時代で、やらしい言い方すれば金かかってそうな音がしてます。
全体的にどこか海の匂いがする曲が多く、TOTOっぽい曲や、今再流行しているCity Pop調の楽曲もあったりと、クオリティはかなり高いです。
バックはフュージョンプレイヤーなのか、フュージョンっぽい無機質さがやや感じられますが、嫌な気はしません。
他にも沢山アルバムをリリースされているようなので、これからちょっとずつ集めていこうと思います。