八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

ギターヒーローの平均寿命から予測するギターの衰退


八幡謙介ギター教室in横浜

ギターソロ不要論がささやかれ、ロックが若者の音楽ではなくなった今日ですが、まだぎりぎりギターヒーローたちは健在です。

ただ、彼らも高齢なので近いうちに亡くなっていくことは確実です。

まあかつてのギターヒーローが死んだからといってギターやロックそのものがなくなるわけではありませんが、レジェンド・パイオニアたちがいなくなることで業界に与える喪失感や、世間が受けるイメージは相当強いものがあるでしょう。

あまり気持ちのいい話ではありませんが、ギターヒーロー、ギターレジェンドたちがあとどれくらいで絶滅するのかをシミュレイションしておくことも重要だと思われます。

そこで今回は以下の方法で彼らの没年齢を推測してみたいと思います。

 

1 各国の平均寿命を割り出す(四捨五入)

 (参考資料 平均寿命世界ランキング・国別順位(2022年版)

2 ギターヒーローたちが平均寿命に到達する年を算出

3 平均寿命で亡くなると仮定

4 原則として出生国の平均寿命を適用

 

 

ギターヒーロー没年齢予測

出身国の平均寿命を元に算出すると、各々下記の年に平均寿命を迎えます。

記事執筆時(2022年6月29日)から情報は更新していません。

リンク先はWikipediaです。

 

 

2023年

 カルロス・サンタナ

 

2024年

 ジミー・ペイジ

 ジェフ・ベック

 キース・リチャーズ

 

2025年

 エリック・クラプトン

 

2026年

 リッチー・ブラックモア

 

2027年

 ラリー・カールトン 

 

2028年

 ブライアン・メイ

 

2029年

 ジョー・ペリー

 

2036年

 スティーヴ・ルカサー 

 

2037年

 マイケル・シェンカー 

 アンガス・ヤング

 

2038年

 スティーヴ・ヴァイ 

 リッチー・サンボラ

 

2039年

 CHAR

 

2041年

 カーク・ハメット

 

2042年

 ジェイムス・ヘッドフィールド

 

2043年

 トム・モレロ

 

2045年

 ヌーノ・ベッテンコート 

 イングヴェイ・マルムスティーン

 ポール・ギルバート

 松本孝弘

 高崎晃

 

2046年

 ジョン・ペトルーシ 

 布袋寅泰

 

2047年

 スラッシュ

 

2049年

 リッチー・コッツェン

 ジョン・フルシアンテ

 PATA

 

当然平均寿命より長く生きる人もいれば早くに亡くなる人もいます。

いずれにせよ、今から20年はギターレジェンド達が次々と消えていくゾーンに入っているということは間違いありません。

 

 

喪失

上記を見ると、もう来年からサンタナが平均寿命に到達し、すぐにジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、キース・リチャーズ、クラプトン、リッチーと続いていきます。

これだけでもう喪失感ハンパないです。

30年代がやや少ないのは僕が拾ったアーティストに偏りがあるせいかもしれませんが、40年代からまた次々と寿命に到達していきます。

日本人も増えていきますね。

つまり、2040年代にはギター華やかなりし時代に国内外でギターシーンを牽引してきたレジェンド、パイオニアたちがほぼ全滅するということです。

もちろんその下の世代もいるし、これからも素晴らしいギタリストは出てくるでしょうが、かつてほど大量に、世界同時多発的には登場しないでしょう。

ギターが終わっていくイメージは2040年代まで続く

レジェンドの死は、ただ一人の死ではなく、その業界全体の終わりを予感させます。

クラプトン、ジェフ・ベック、カールトン、リッチー、イングヴェイ……

一人亡くなっただけでも世界中の人が”何かが終わった”と感じるでしょう。

エレキギター業界では、それが今後20年かけて連続的に起こるのです。

つまり、ギター文化は今後20年かけて一度完全に終わっていくということです。

もちろん、ギターがなくなるわけではないし、必要とされなくなることはないでしょう。

しかし、1960年代~90年代ぐらいまでの煌びやかなギター文化は確実に終わります。

その時代にギターを弾き、プロを目指し、プロとして生き延びていくためには大きな方向転換が必要だということです。

僕はもう準備ができています。