自粛期間中に無料公開されていたB'zのライヴ動画を観まくっていて、その中で一番よかった2013年のライブブルーレイを購入。
映像も音も良くて満足しています。
そこで改めて松本孝弘氏のギターについて考えていました。
なんとなくまとまったので書いておきます。
以前どこかで書いたと思いますが、松本さんのギターには徹底的にBLUESがありません。
そこを批判している人は多いと思います。
僕もずっと否定的に捉えていましたし、今も松本氏のギターを聞くと1ミリもBLUESを感じません。
しかし、ちゃんとライブ動画を観てみると、実はこれって凄いことなんじゃないかと思えてきました。
普通、人は長年何かをやっていれば円熟して渋くなってきます。
松本さんぐらいのキャリアならもうそうなっていてもおかしくありません。
しかし、彼のギターは未だに瑞々しく、元気で、いい意味で青臭いまるで少年のような音がしています。
50を過ぎても、ギターを買ってもらったばかりの中学生が親に怒られながらずーっと弾いているような、そんな音がしています。
松本さんにBLUESがあるとすれば、それは悲しみとか渋みではなく、青臭い方のBLUEなんだと改めて感じました。
もう一つ改めて気づいたのは、松本さんの弾くペンタフレーズって青春の匂いがするんですよね。
これも普通はどこかで消えて、いつからかBLUESが漂ってくるようになるのですが、松本さんだけはいつまでも青臭いBLUEを保っている。
こんなギターを弾こうと思っても誰もできないでしょう。
松本氏のようなクリーンでいつまでも青臭い青春の匂いがするギターは、恐らく日本人しか弾けないでしょう。
そして、松本氏は恐らくそこに一番最初に到達した人なんじゃないかと思います。
まあ、異論はいっぱいありそうですが……