アルペジオの耳コピ方法を書いておきます。
「ギタリストのためのハーモニー」には書いていなかったので。
アルペジオで一番音の低い部分の動きをまずコピーします。
それが概ね各コードのルートとなります。
コードとして知りたい人は音を書き出しておいてもいいでしょう。
次にアルペジオで一番高い音をコピーします。
すると、低い音と高い音がわかるので、残りはその間の音ということがわかります。
これで音を探す範囲がぐっと狭まったはずです。
今度は連続する音(何度も出てくる同じ音)をコピーします。
アルペジオにはだいたいそういう音が入っています。
連続する音は探しやすいのでここを先に取っておき、残りを探すヒントにします。
もしなかったらそれはそれで問題ありません。
ルートとトップの間の音を探していきます。
この時点でかなり探しやすくなっているはずです。
最後にポジションの組み替えです。
ギターのアルペジオは開放弦を効果的に使うことが多いので、どの音が開放弦で使えるかを考えながらポジションを探っていきましょう。
ピタっとはまれば驚くほど簡単で効果的に弾けるようになります。
上記の方法ではなく、一音一音順番に音を取りたいという方は、こう考えてみましょう。
近代音楽は12個の音で成り立っています。
ある音から次の音に移動しているとき、同じ音を省けば必ず11個のうちのどれかとなります。
オクターブ上がっているとしても原理的には同じです。
だから11個順番に試していけば絶対にどれかが当たりになります。
そういったことをせず、適当に音を当てながら「これかな?これかな?」とやって何を試したか覚えていないというやり方だといつまで経っても判別できません。
体系的な耳コピが学びたい人はこちらをどうぞ。