横浜ギター教室に、以前にもましてフォームを習いに来る人が増えてきました。
僕が4年かけて開発した新しいピッキングフォームに興味を持ってもらえるのは嬉しいかぎりです。
教えていて改めて感じるのは、何を習得するかよりも、やったらダメなことをやらないことの方がはるかに難しいということです。
例えば僕のピッキングでは手首は使いません。
しかし、一般的なピッキングでは手首を柔軟に使うとされています。
ですから、教室に来た時点ではほぼ100%の生徒さんが手首を使ってピッキングしています。
まずひととおりフォームを教えて、さあこの通りやってみましょうと言うと、教えた動き(どこをどう使ってどう動かすか)はぎこちなくてもなんとかできます。
しかし、どうしても手首が動いてしまい、すぐフォームが崩れてきます。
ここからが長い長いフォームの矯正となっていきます。
今フォームの改善に取り組んでいる人は、「指はこう使う」「肘をこう動かす」などと、なにをやるかに着目していると思いますが、一度視点を変えて何をやらないか、何をやったらダメなのかというところもはっきりさせましょう。
やらないことを明確にすることで、やることがもっと鮮明になっていくはずです。