楽器を練習していて、あるとき急に弾きたくなくなることがあります。
まだ歴が浅いとあせったり、びっくりして悩んだりしてしまう人もいるでしょう。
個人的に、楽器が急に弾きたくなくなるのは成長のサインではないかと考えています。
僕は近年DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)に着目し、上達と休息の関係性をこのブログで述べてきました。
単純に言うと、練習で詰め込んだ情報を脳が処理するために休息(練習をしない)が必ず必要だということです。
この休息のサインを脳は間違いなく出しています。
それが急に楽器が弾きたくなくなるという現象です。
僕の場合は、フォームの研究をしてきて、何かにつまずき、そのことでずっと試行錯誤している時期はとにかくずっとギターを触っています。
そして問題が完全に晴れた途端、嘘のようにギターが弾きたくなくなります。
実は今まさにその段階です。
はっきりいって触るのも嫌で、レッスン以外では今ギターに触れていません。
まあよくあることなので「あー、また来たな」とのんびり構えている状態です。
そうしてギターから離れていると、頭の中にある何かがちょっとずつ軽くなっていくのを感じます。
今まさにDMNが働き、やっと発見した問題の解決法と、それまでの試行錯誤を整理しているのでしょう。
それが終わったらまた脳が「そろそろギター弾いてみれば?」と指令を出すので、それまでのんびりしています。
レッスンも含めてギターを休めたらベストなのですが、さすがにそれはできないので、レッスンで必要な分はちゃんと弾いていますが。
同じように突然楽器が弾きたくなくなった人は、慌てず、また無理して楽器を弾かずに、できるだけ休みましょう。