以前こちらの記事に、脳の機能「DMN(デフォルトモードネットワーク)」と上達の関係性について書きました。
未読の方は上記記事を先にお読みください。
しっかり練習→1日休養が上達に不可欠であるということはご理解いただけると思いますが、ではいつ休めばいいのか、ベストなタイミングはいつなのか?
そういったことを考えながら自分の練習をしてきました。
そうして、なんとなくわかってきたことを以下記しておきます。
休むべきタイミングは次の二点です。
目標に向けて練習していて、完全に手詰まりになってしまうことが時々あります。
どうやってもあるフレーズが弾けない、どう練習したらいいのかわからない、練習に身が入らない、などなど。
この場合、情報過多が原因だと考えられます。
頭の中にはこれまでの練習内容がパンパンに詰まっていて、それらがまだ整理されていない状態だと考えられます。
そこで、一端オフをとり、丸一日練習を休み、音楽からも離れて過ごします。
そうするとDMNがその情報をうまく整理してくれるのでオフの翌日に恐る恐る練習を再開してみるといきなり解決していることがよくあります。
また、特に課題がなかったとしても、リフレッシュして新たに気持ちよく練習できたりします。
日本人は問題が起こると「努力が足りない」と考えがちですが、実は逆で、努力しすぎなのです。
練習に練習を重ねて、ようやく新しいことが掴めた瞬間ってありますよね?
そんなときは天にも昇るような気持ちで、もうずっとギターを弾いていたくなると思いますが、そんなときこそ適当に練習を済ませ、翌日をオフにするべきです。
なぜなら、情報の整理が必要だからです。
掴んだばかりの新しい何かというのは、情報としてはかなり負荷が高いと考えられます。
それをどんどん入れてしまうとすぐに頭がパンクしてしまいます。
ですからやっと掴めたと思ったら、すぐにオフを取りましょう。
はやる気持ちはわかりますが、ここは落ち着いて脳にその情報を整理させる時間を与えるべきです。
そうするとオフの翌日、練習を休んでいたにもかかわらずその新しいことがちょっと定着しているのがわかります。
まあ個人差はあると思いますが。
とはいっても、そんなに都合良く練習したりオフを取ったりなかなかできないと思いますが。
個人的には、レッスンがない日をオフにする予定で、その前日はレッスンの合間にいっぱい練習するようにしています。