ピッキング研究が3年ちょっとで一端終わり、新しいピッキングは完成したんですが、その後どうしても微調整がうまくいかず、リハビリをしていました。
新しいピッキングは親指の使い方がポイントなのですが、それがあとちょっとのところでうまくいきません。
そんな中、昨年末に「もしかして親指じゃなくて人差し指じゃね?」と仮説を立ててみると、途端にすらすらと問題が解決していき、そこからさらに中指、薬指、小指と見ていくことで見違えるほど親指が使いやすくなっていきました。
さらに年末年始に5日間オフをとってみたことで手の感覚が変わり、より癖がはっきり見えてくるようになりました。
で、最終的にわかったのは、無意識のうちに小指が力む癖がついていたようです。
もともとあったかは不明ですが、たぶんなかったと思います。
ピッキング研究の過程で変なフォームをたくさん試したので、そのどこかで小指に癖がついてしまったのでしょう。
ということで小指の脱力をはじめました。
こうした作業は慣れているので簡単です。
日常生活の中で時々小指に神経を向け、力んでいたら緩めるという作業を何度も繰り返します。
するとだんだん力んだ瞬間をキャッチできるようになるので、そのときすぐに緩める。
筋肉というものは素直なので、そうやって力みを緩める作業を繰り返していくと、力まないことが正常なことだと理解するようになります。
そうやって緩んでいる時間が増えてくると、力みを作っていた筋力もすぐに落ちてきますし、そうなると力むということが異常な事態であると認識されるようになります。
小指の力みに気づいてから三日ぐらいで「小指が力んだら異常」という状態に持っていくことができました。
そうすると不思議なことに、親指がイメージ通りに動いてくれるようになり、何度試してもうまくいかなかったピッキングの微調整がやっと進むようになりました。
まだギターを弾くと小指が力む瞬間があるのですが、完全に脱力するのは時間の問題でしょう。
結論としては、小指が力むと前腕の回転と親指の柔らかい使い方に影響が出るということが分かりました。
それらに問題があると分かっている人は、一度小指を観察してみましょう。
特に親指を柔らかく使いたいのに使えないという人は、小指の力みが親指にブレーキをかけている可能性が高いです。
追記:ピッキング研究を書籍にまとめました。