エレアコにはエレアコ専用のアンプがあります。
といってもエレキギター用のアンプでも使えることは使えますが、エレアコに不必要な機能(歪みとか)がついてくるし、そもそもエレアコのサウンドを想定して作っていません。
なので、できればエレアコ専用アンプを使いたいところです。
見分け方は簡単で、説明に「エレアコ用」とか「アコースティックギターアンプ」などと必ず記載されています。
それがない場合はエレキギター用アンプと考えていいでしょう。
ではエレアコ用アンプなら何でもいいかというと、もう少し考えることがあります。
例えばストリートなど野外でライブを行いたい場合、バッテリー駆動のアンプが必須です。
また、カラオケ音源も一緒にアンプから出したいという場合は「AUX In」(外部入力)あるいはBluetoothが必要となります。
外ではやらないけど、カフェなどでPAなしの環境でライブがしたい場合は、そこそこの音量が出るアンプが必要です。
家で使いたいだけの場合はなんでもいいでしょう。
今後の活動を先にシミュレーションしてからアンプを探すと失敗も少なくて済みます。
野外で使用できる電池駆動、バッテリー内蔵アンプをご紹介します。
SUMMINA
(動画なし)
Amazonで最安のエレアコ用アンプ。
機能としては、
・バッテリー駆動
・Bluetooth搭載
・マイク入力
・リバーブ搭載(ギター、マイク両方)
などそれなりに欲しい機能が備わっています。
これがあればストリートでスマホからカラオケを流し、マイクを立てて歌とギターをアンプから出して弾き語りできます。
見た目もレトロで可愛いし、ちゃんと考えられているアンプのように見えます。ただ、検索してもどこのメーカーかよく分かりませんでした。
バッテリーの持ちやアンプそのものの耐久性、Bluetoothの安定性、音量が十分かなどなど、不安な要素はいろいろあります。
検証動画などを探してよく調べてからポチりましょう。
(サイトなし)
Blackstar FLY3 Acoustic
こちらは電池駆動のアンプ。
出力が3Wとかなり小さいので正直ストリートでは使えない気がします。
外部入力もありますが、ラインインなのでケーブル必須。
マイク入力はありません。
正直、安いだけであんまり使えない印象です。
【メーカーサイト】
ホームページ - Blackstar Amplification
BOSS/CUBE StreetⅡ
エフェクターで有名なBOSS(ROLAND)製、その名の通りストリートライブのためのアンプ。
入力はマイクとギター、それぞれにチャンネルが振り分けてありかなり音色をいじれます。
外部入力も出力も複数あり、初心者にはややオーバースペック気味ですが、ストリートライブを目指している方は使いながら慣れていけば強力な味方になるであろうアンプ。
Bluetooth搭載、バッテリー駆動、その他様々な機能が満載。
【メーカーサイト】
BOSS - CUBE Street II | Battery-Powered Stereo Amplifier
以下はコンセントから電源が必要なアンプです。
VOX Nutube VX50 AG
ギター、マイク入力、それぞれ別チャンネルで音量や音質の操作が可能。
50Wなのでライブ(室内)でも十分使えそうです。
Bluetoothはなし、外部入力はラインとなります。
自宅使用だとマイク立てることはないだろうし、アンプ使うにしても50Wもいらないのでオーバースペックな気がします。
【メーカーサイト】
Ibanez Troubadour T15Ⅱ
ギター、マイクの2チャンネル使用、マイクはヴォリュームのみ。
15Wなので自宅で使いやすいサイズですが、ライブとなると音量が不安。
30Wモデルもあるので、ライブを想定している方はそちらにしましょう。
Bluetoothなし、外部入力はラインとなります。
【メーカーサイト】
TROUBADOUR | PRODUCTS | Ibanez guitars - アイバニーズ
Fender Acoustasonic15
マイクとエレアコの2チャンネル入力、外部入力なしというシンプル設計。
カラオケを流すことはできませんが、弾き語りしかしない人には十分です。
出力が15Wなので自宅には十分ですが、ライブ(室内)となるとやや不安があります。
【メーカーサイト】
Acoustasonic™ 15 | Guitar Amplifiers
こちらはYAMAHAが近年開発したデスクトップアンプのアコギ用モデルです。
YAMAHA THR5A
電池駆動しますが、ストリートライブはたぶん厳しいでしょう。
他のアンプと違い圧倒的にコンパクトで、机の上に置いて使用する設計となっています。
僕も以前別機種を使用していましたが、机の上にアンプがあるのと、やや離れたところにあるのでは利便性が全然違いました。
マイク入力はなし、外部入力はラインで行います。
サウンドも充実しているのでいじっているだけでも楽しそうです。
USB出力もついているので、将来的にエレアコでDTMをしたい方にはかなりおすすめ。
自宅でしか活動しないよって人には間違いなく最強のエレアコアンプです。
【メーカーサイト】
アコギではなくエレアコがやりたいんだけど、DTMがしたいのか、ストリートライブがしたいのか用途がまだはっきりしないという人は、とりあえずエレアコだけ買っておいてそれをアコギとして(アンプなしで)練習しておくのがいいと思います。
そしてある程度弾けるようになってから用途に応じてアンプを買うのがベストでしょう。
エレアコはそのままだとアコギとして使えるので、こうした猶予を設けることができます。
ちなみに、エレキギターではそれができません。
エレキギターは何を弾くにしてもアンプが絶対必要なので。