ずいぶん前ですが、横浜の教室に来られた歌手志望の方がこんなことを言っていました。
「自分は容姿はあまり良くない、でも歌手の〇〇さんも大して見た目は良くないのに売れている、だから自分でもチャンスはあるはずだ」
言うまでもないかもしれませんが、この方が世に出たという話は聞きません。
20歳頃の話でかれこれ20年以上経つので、これからということも多分ないでしょう。
この方は、既存のアーティストの素晴らしさや魅力などを勉強するよりも、彼らの中に自分と同等かそれより劣っている点を探し、安心していたようです。
他にもこういったタイプの人はたくさんいます。
ミスばかり探している人、自分より上手いか下手かをまず最初に判断しようとする人、茶化したりバカにできるポイントを一生懸命探している人…
残念ながら日本人にこういうタイプはかなり多いです。
心当たりがある人は、早めに改善するべきでしょう。
アーティストの劣っている(とあなたが思い込んでいるだけなのですが)部分ばかり見ている人と、素晴らしいところを見ている人、いい演奏やいい音楽を生み出せるのは後者である事は言うまでもありません。
余談ですが、既に認知されているアーティストや作品の劣っている部分をどれだけ集めても安心できるという事はありません。
そもそもアーティスト活動に安心があるのかどうかは甚だ疑問ですが、仮にそれがあるとすれば自分の存在が世に認められた時でしょう。
もちろん、認められた後の不安というのもありますが。
重要なのは、他人のアラを探して「自分もいける」と考えるのではなく、自分を磨いていくことです。