昨日公式LINE限定で書いたことの延長です。
要約すると、
・好きだった歌手の動画を数年ぶりに観たら3倍ぐらい太ってた
・ショックでブラウザを閉じてまだ聴けていない
・俺ってルッキストだったのか…いや、そんなはずはない
というものです。
そこから「アーティストと容姿」の問題についてぼんやり考えていました。
そこで今まで考えたことのなかった結論に達しました。
アーティストが容姿を保つべきなのは、自分の音楽に対するバイアスを与えないためです。
よく「容姿で音楽を判断するのは愚か、音楽は音楽として聞くべき」といったことが言われます。
僕もこれにはずっと賛成でした。
しかし一方で、激太りしたり老化が激しいアーティストを見るとどうしてもがっかりしてしまいますし、その容姿が気になってしまいます。
その都度『そんなこと考えちゃダメだ、容姿に惑わされるなんてミュージシャン失格!』と自分を戒めてきたんですが、気になるものはどうしたって気になってしまいます。
一方で、いつまでもスタイルをキープし、健康で全盛期さながらの若々しさを保っているアーティストを観たとき、逆にその容姿は気にならずに音楽や歌に没頭できている自分がいます。
ここから考えると、容姿を一定に保つことはルッキズムでなかう、音楽それ自体をピュアに保ち、バイアスを与えずにリスナーやオーディエンスに届けるためであることが分かります。
つまり、音楽のための容姿ということです。
日本のアーティストで容姿が変わらない人の代表は郷ひろみさんだと思いますが、もし彼が激太りして禿げちらかしながら「Gold Finger」を歌っていたら聴けたもんじゃないでしょうね…
いつまでも変わらないから歌がすんなり入ってき、音楽に没頭できるのです。
GOLDFINGER99 公式動画
この考えに到達したとき、なんか今まで、もやもやしていたものが晴れた気がしました。
そして、自分がルッキストでないことも再確認できて安心しました。
「容姿なんか関係ない、音楽は音だ、音で判断してくれ」という考え方は、逆に自分の音に変なバイアスがかかって肝心の音がピュアに届かなくなっているということを考えた方がいいでしょう。