アーティスト活動は、文字通り命がけのサバイバルです。
特に、30過ぎたら「見切りをつけて就職」が困難になるので、誇張ではなく本当に命がかかっていることを実感します。
さて、そうしたサバイバルに身を置いているにもかかわらず、いつまでも進む道を選んでいる人が結構いると思います。
よくある例で言うと、「どうしてもアーティストとして成功したい」「バンドでメジャーデビューしたい」「自分がリーダーのグループでないと嫌だ」などなど。
もちろん、そういった夢や願望を持つことは大事です。
しかし同時に、サバイバルであることを忘れてはいけません。
ベタな例えですが、無人島でサバイバルをしているとしたら、チョイスは1つしかありません。
それを選択して自分が生きていけるかどうかです。
生きるためには好き嫌いなん言ってられないし、理想や夢なんて考える暇すらないでしょう。
アーティスト活動はそれと同じだと僕は思うのですが…
アーティスト(志望)の人は、一度「生き残る」という視点で現在の状況や今後のプランを考えてみても良いのではないでしょうか?
人間、生き死にを基準とすると本能的な嗅覚がにわかに覚醒します。
これは僕も何度か体験したことがあります。
「ギタリスト身体論」は間違いなく本能で書いてました(理性は書くことをずっと否定していました)。
理想や夢はそういった嗅覚を鈍らせる作用があります(だから美しいのでしょうが)。
アーティスト(志望)の方は、「確実に生き残れる道」という観点で活動を模索してみると、また違った景色が見えてくるのではないかと思います。