音楽界隈では、非ギタリストがギタリストにあることをついつい要求してしまい、冷や汗をかかせるという悲しき事案が時折発生します。
そういったことが少しでも減るように、ここにいくつかギタリストに対しやってはいけないことを書いておきます。
地獄ですw
たぶんピアニストがうっかりやっちゃうんでしょうが、そんなもん読めません(いや、読めるけど労力が…w)
ギタリストにはコードネームを指定するだけでOKです。
そうすると、テンションのありなしを含めた最適なヴォイシングを各自で作ってくれます。
仮にそういった知識がない人でも、五線譜で指定されるより、コードネームを頼りに自分でコード辞典かなんかを引くほうが楽です。
間違ってもギタリストに五線譜でヴォイシングを指定しないようにしましょう。
ギターは高音の出る楽器です。
だからといって、変に気を遣って高音を律儀に記載されても読み辛いだけです。
五線譜から上に三つ以上線があるともう目がチカチカしてきますw
そんな高いところをすらすら読めるのは、母国語より先に音符を習ったクラシックの人たちだけです。
なので、五線譜から極端にはみ出た高音域は1オクターブ下げたところで記載し、「8va」の記号を使ってください。
そっちの方が読みやすいです。
非ギタリストが書いたTAB譜は逆に迷惑だったりします。
TAB譜で書くということは、指板上に無数に存在するポジションや運指を完全に指定することになります。
それが音楽的かつ合理的であれば問題ないのですが、ただ音が合っているだけでは弾けたもんじゃありません。
たぶん、今どきのDAWや譜面を書くソフトなら自動でTAB化してくれるんでしょうが、使えるのかどうか妖しいものです。
ジャズ系の譜面で、テンションをもの凄く厳密に指定する人がいるそうです(僕は出会ったことはありませんが)。
それこそ、マーカーとかで色つけたりw
レベルにもよりますが、ジャズで仕事してる人なら、様子見ながら自分でテンション入れたり入れなかったりするので、好きにさせてあげてください。
あと、厳密な指示に対し「俺は舐められてるのか?」と思う人もいるので、共演者のギタリストを信じて簡素に記載しておきましょう。
速弾きとかタッピングとかを当然のごとく要求する人もたまにいます。
ギタリストはみんなあーいうの練習するんでしょ?と……
しねーわw
あれはギタリストの中でもごく一部の暇人がやる競技です。
それが必要ならその暇人探してオファーしましょう。
あっちの競技者だと見なされるとキレる人もいますので、気を付けましょう。
もっと色々ありそうですが、それはまた次回。
最後に、某音大のアレンジの先生が放った名言を残しておきましょう。
「ギタリストのパート譜に音符を書くな!」