ある記事を読んで「アルハラかー、俺関係ね~な~、勧められてもられなくても自分でガンガン飲むし、どれだけ飲んでも吐いたことないし記憶なくしたり人格変わったりしないし、てか、無理矢理先輩に飲まされたこともねーなー……
ん、先輩に……そういえば……」
そこでふと思い当たりました。
そう、ジャズミュージシャンはアルハラをしません!
いや、中にはする人もいるでしょうが、本当にごくごく少数だと断言します。
ロックミュージシャンのように打ち上げ=アルハラ技の発表会、みたいなことはまずありません。
ジャズミュージシャンにもこんな偉いところがあったんだとちょっとだけ関心しなおしました。
それにしても、なぜジャズミュージシャンはアルハラをしないのでしょうか?
あれこれ考えてみました。
ジャズミュージシャンの仕事場というと、バー、レストラン、ラウンジ、ライブ居酒屋などなど、いわゆる酒場、飲むところです。
もちろん、ライブハウスにもお酒は置いてありますが、飲む場所ではありませんよね。
酒場には酒場の雰囲気があり、ルールがあります。
ジャズミュージシャンは酒場に入り浸ることで、自然と酒の席のモラルを身につけていくのではないでしょうか。
ロックと酒というと、暴力的な、あるいは無茶をするといったイメージがあり、ロックミュージシャンもそれをある程度体現しようとします。
無茶飲み、アルハラ、酔って暴れる、などなど。
しかし、ジャズと酒はまた全然違います。
説明し辛いですが、酒を飲んで我を失うのはジャズではない、という不文律のようなものがあります。
だからジャズミュージシャンは酒の席で滅多に醜態をさらしません。
あと単純に平均年齢が高いというのも言えるでしょう。
上は70、80の現役プレイヤーがいますからね。
そうした、酒の飲み方を覚えきった人たちがやっている音楽なので、若者も自然と先輩にならって渋く飲むようになっていくんじゃないでしょうか。
とまあこんな感じでしょうか。
どれだけ記憶をたどっても、ジャズの現場で酒で困ったことや、困っていた人が思い出せません。
アルハラが何よりも嫌い、だけどミュージシャンになりたいという人は、ジャズを目指してみるのもいいかもしれません。
余談ですが、同調圧力で無理矢理酒を飲ませる文化は、アジア特有のものみたいです。
日本、韓国、中国、あとカンボジアとかもそういう酒文化があります。
西欧にはないみたいです。
どれだけ社会が西欧化しても、酒の文化はなかなか変わらないものですね……