モニターキャンペーンで使わせていただいているLine6のAMPLIFi75。
こちらはYAMAHA THRシリーズと同じで、オーディオスピーカーとしても機能します。
今どきの自宅用アンプとしてはデフォルトなんでしょうか。
さて、そのサウンドは?
正直、最初は「ふーん」ぐらいにしか思いませんでした。
解像度はよさげだけどなんかローが異常にふくらんでぼやけています。
全体もちょっとキラキラサラサラしすぎで、音を作り込みすぎている印象でした。
で、オーディオスピーカーとしては使わずに、1週間ほどアンプとして使ってからふと曲を聴いてみると、膨張していたローは見事に締まって、全体の過度なキラキラ感も落ち着き、見事なサウンドに納まっているではありませんか!
いわゆる「エージング」ってやつでしょうか?
エージングとは、そのスピーカーが持つ本来のポテンシャルを引き出すために、或る一定の時間機材を慣らし運転することで、常識化されてはいるものの、一部では迷信だとも言われています。
とはいえ、やはり僕の耳には確実に音が変わった印象があるので、このAMPLIFiに関してはエージングはあると思います。
(アンプの設置場所、電源、その他一切変更はありません。気温も急激には変化していません)。
では特徴を述べていきます。
まず、特筆するべきはヴォーカルの質感です。
マイクの種類、微細なエフェクトなどはもちろん、曲によっては唇がくっついてから離れるときの「チャッ」という音まで聞こえます。
ハードロック系の楽曲はややギターに押され気味ですが、ポップスや一昔前の歌謡曲、演歌などでは、歌手の感情まで伝わってくるようなうっとりするほどの再現性を持っています。
また、各楽器のサウンドにも変に色がつくこともなく、たぶんこのままの音なんだろうなーと想像できます。
ヒップホップをやっていた人によると、往年のサンプラーのサウンドをよく再現できているそうな。
もちろんヴォーカルや各楽器だけでなく、全体のバランスも非常によく、普通なら奥に埋もれて聞こえない音もしっかりと出てきます。
それも、変に”改めて主張している”感じではなく、ちゃんと奥にあることが確認できるけど埋もれてはいない、という聞こえ方です。
例えば、おまけ程度に重ねて奥に配置させたアコギやパーカッションなどもきちんと確認できます。
AMPLIFiで音源を聞くと、「え、この曲こんな音入ってたっけ?」という驚きの連続で、幾度となく聞いてきた楽曲に新しい発見があり、ミュージックライフに新たな彩りを添えてくれます。
DTMをする人は、このAMPLIFiを、ギターアンプ兼オーディオインターフェイス兼サブモニターとしても使えそうです。
本格的なモニタースピーカーでまず音を作り、AMPLIFiで全体のバランスやヴォーカルの質感などを確認すれば、よりサウンドを作り込むことができるはずです。
これから機材を揃える、あるいは新調するという方にはぜひお薦めです。
Line 6 Japan (@line6japan) / Twitter