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はじめてのジャズ 4 ジャズの仕組み ①ジャズは個人戦の音楽

ではしばらくジャズという音楽の仕組みについて解説したいと思います。

 

普通の音楽ファンにとって”バンド”とは、固定されたメンバーで音楽性やイメージを固めていくものでしょう。

仮に脱退やクビなどによるメンバーチェンジがあったとしても、それは「ハプニング」であり、そうならないことが理想とされます。

ファンとしても、同じメンバーで年々結束を固め、アクシデントを乗り越えてより進化していく過程を楽しみにしています。

 

一方で、ジャズバンドはそういった仕組みを採用していません。

ジャズバンドではまずリーダーがいて、そのリーダーが共演を希望するプレイヤーが仕事毎に集められます。

例えば、新しいアルバムを作るとしたらそのためだけにプレイヤーが集められます。

運がよければ(あるいは契約次第では)そのメンバーとツアーを回れるかもしれませんが、アルバム1枚制作しただけで終わってしまうことも多々あります。

ライブにしても同様です。

リーダーが○月○日○○カフェというライブバーでライブをブッキングし、その日に共演してくれるメンバーを探します。

その日にはA君とB君とCさんが来てくれることになりました。

でも次回また同じメンツで演奏できるとは限らないし、ほとんどの場合そうはなりません。

 

このように、ジャズの世界で言う”バンド”は、ロックやポップスのような文脈(固定メンバー、そこから生まれるドラマ、毎回同じ人が同じ曲を演奏することへの愛着)で接することはできません。

ですから、ジャズをこれから聴く際に、「バンドのファンになる」というスタンスは間違いです。

なぜなら、その”バンド”はアルバム1枚か2枚でリーダー以外総入れ替えしていることがほとんどだからです。

 

「ボンジョビ」や「ヴァンヘイレン」は個人名を冠したバンドですが、それらはロックの文脈で活動する”バンド”です。

「マイルスデイビス」や「ジョンコルトレーン」をそれと同じ文脈で捉えると混乱してわけがわからなくなってしまうでしょう。

 

ジャズをこれから聴いていきたい人は、単位をバンドから個人に切り替えて、個人名を覚えるようにしましょう。

例えば誰かのリーダー作を手にしたとき、「このアルバムでは誰が参加しているのか」を見るようにします。

最初はそのメンバーがどういった人かはわからないでしょうが、沢山聴いていくうちに特徴が掴めてきますし、ジャズの世界の相関図がちょっとずつ見えてきます。

そして、ひとつひとつの作品に「このときこのアルバムにこのプレイヤーが呼ばれた理由」といった膨大なウンチクが詰まっていて、調べれば調べるほど面白くなってきます。

ジャズファンがうざいのはまさにそこなんですが…。

ジャズに人が集まらない理由

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ジャズギターがつまらない理由

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