八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

【横浜ギター教室】講師八幡謙介が横浜でのギターレッスンや音楽について綴るブログ。ジャズ多め。

はじめてのジャズ 4 ジャズの仕組み ①ジャズは個人戦の音楽

サウンドハウス

ではしばらくジャズという音楽の仕組みについて解説したいと思います。

 

普通の音楽ファンにとってバンドとは、固定されたメンバーで音楽性やイメージを固めていくものでしょう。

仮に脱退やクビなどによるメンバーチェンジがあったとしても、それはハプニングであり、そうならないことが理想とされます。

ファンとしても、同じメンバーで年々結束を固め、アクシデントを乗り越えてより進化していく過程を楽しみにしています。

 

 

一方で、ジャズバンドはそういった仕組みを採用していません。

ジャズバンドではまずリーダーがいて、そのリーダーが共演を希望するプレイヤーが仕事毎に集められます。

例えば、新しいアルバムを作るとしたらそのためだけにプレイヤーが集められます。

運がよければ(あるいは契約次第では)そのメンバーとツアーを回れるかもしれませんが、アルバム1枚制作しただけで終わってしまうことも多々あります。

ライブにしても同様です。

リーダーが○月○日○○カフェというライブバーでライブをブッキングし、その日に共演してくれるメンバーを探します。

その日にはA君とB君とCさんが来てくれることになりました。

でも次回また同じメンツで演奏できるとは限らないし、ほとんどの場合そうはなりません。

このように、ジャズの世界で言うバンドは、ロックやポップスのような文脈(固定メンバー、そこから生まれるドラマ、毎回同じ人が同じ曲を演奏することへの愛着)で接することはできません。

ですから、ジャズをこれから聴く際に、「バンドのファンになる」というスタンスは間違いです。

なぜなら、そのバンドはアルバム1枚か2枚でリーダー以外総入れ替えしていることがほとんどだからです。

ボンジョビやヴァンヘイレンは個人名を冠したバンドですが、それらはロックの文脈で活動するバンドです。

ボン・ジョヴィ - Wikipedia

ヴァン・ヘイレン - Wikipedia

マイルスデイビスやジョンコルトレーンをそれと同じ文脈で捉えると混乱してわけがわからなくなってしまうでしょう。

マイルス・デイヴィス - Wikipedia

ジョン・コルトレーン - Wikipedia

ジャズをこれから聴いていきたい人は、単位をバンドから個人に切り替えて、個人名を覚えるようにしましょう。

例えば誰かのリーダー作を手にしたとき、「このアルバムでは誰が参加しているのか」を見るようにします。

最初はそのメンバーがどういった人かはわからないでしょうが、沢山聴いていくうちに特徴が掴めてきますし、ジャズの世界の相関図がちょっとずつ見えてきます。

そして、ひとつひとつの作品に「このときこのアルバムにこのプレイヤーが呼ばれた理由」といった膨大なウンチクが詰まっていて、調べれば調べるほど面白くなってきます。

ジャズファンがうざいのはまさにそこなんですが…。

 

 

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