なんだかんだで、令和のこの時代でもやはりプロミュージシャンになるためには東京に住んでいた方がチャンスが多かったりします。
それを理解し、プロを目指して上京を考えている方もたくさんおられるでしょう。
そんな方にできるアドバイスは色々ありますが、僕がひとつ強調しておきたいことは、「ワンクッション入れるのはやめろ」です。
例えば、西日本から上京する人が一度横浜や川崎に住んだり、東日本や北海道の人はまず埼玉に住んでワンクッション置いてから東京を目指す……みたいなやつ。
以下、その理由を説明します。
①住んでると都心が遠く感じる
僕は横浜に住んでもう10年以上になりますが、都心と聞くと「遠いなー…」と感じます。
実際は電車に乗って20~30分程度で行けますが、その距離だからこそ遠く感じます。
よく言われることですが、東京でできることって全部横浜でもできるんで、都心に行く必要がないんですよね……
埼玉の東京よりの街から東京に出るのもたぶんおんなじ感じではないでしょうか?
東京近郊に住んだがために、逆に都心が遠くなるという現象があるので、それなら最初から東京23区の安いところに住んだ方がいいです。
②首都圏の地域性とローカルな人の心情
地方民からすると「首都圏」でひとくくりの文化になっているようなイメージがありますが、実は地域によって全然違います。
東京と横浜でも違うし、同じ神奈川でも横浜、横須賀、川崎でやはり全然違います。
そして、郊外の大都市はだいたい東京や他の都市をライバル視していたりします。
そんな中、「東京目指してとりあえずワンクッション入れるためにこの街に来ました」と言われても、ローカルの人たちは良い気持ちはしないでしょう。
余談ですが僕は横浜で教室をやるために横浜に引っ越してき、住んでみて横浜大好きになったのでローカルの方々にも受け入れてもらえている気がします。
コロナ前は横浜の人に、地元の人しか知らないお店に連れていってもらったりしました。
首都圏のその街で活動したい、そこに住み続けたいというのなら構いませんが、ローカルな人の心情を考えると、ワンクッションとして住むだけなら最初から東京に行った方がいいと思います。
あと、大都市だったとしても地方の音楽シーンは意外と狭くて閉鎖的ですしね。
そこでガチガチにキャリアを築いている人がいる中、ワンクッションでひょっこり田舎から出てきた人が上手くやっていくのは難しいでしょう。
だったら地域性が薄い東京に最初から出た方がいいと僕は思います。
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