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プロミュージシャンを目指す 8 ミュージシャンには「世界観」が必要


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前回の記事

k-yahata.hatenablog.com

世界観

楽器の演奏能力や人としてのマナー、コミュ力以外であまり知られていないミュージシャンに必要なもの、それは「世界観」です。

特に若い子にはこれが欠けていることが多い気がします。

若い内はどうしても記号を上手に扱えば上質な音楽になると勘違いしてしまいがちなので(僕もそう思っていました)。

「楽器が上手ければ仕事になる」と盲信している人は完全にそのタイプです。

 

世界観が掴めない、従って自分にもないという人が音楽をやるとどうなるか?

それは記号の羅列に過ぎません。

そこに高い技術があれば同業者には受けるかもしれませんが、一般層にはスルーされるでしょう。

一般リスナーは楽器の上手い・下手なぞ気にしていませんから。

彼らが求めるのは世界観です。

自分が楽器をはじめる前にどう音楽を評価して、アーティストをどう好きになっていたかを思い出せば分かるはずです。

しかし、ある程度楽器が弾けるようになり、プロの演奏も評価できるようになってくると、ついそこを忘れてしまいがちです。

楽器が弾けなかった頃の自分の音楽的認識が、楽器が弾けるようになった今の自分のそれより深いとは誰も思えないので。

かくしてミュージシャンを目指す若者は、世界観を無視し、易々と技術論に陥ってしまいます。

仮にそこから高い技術を身に付けたとしても、世界観のない音楽には誰も見向きもしてくれません。

そうして「自分はこんなに上手いのに評価されない」「自分より下手なやつらが売れている」「こんなのはおかしい…」と腐っていきます。

こんな話は掃いて捨てるほどあります。

 

また、アーティストのサポートをするとしましょう。

そのアーティストが打ち出す世界観が理解できなければ、あなたはアンサンブルにとって邪魔者です。

仮にあなた自身に独自の世界観があり、それがメインのアーティストとぶつかっていたとしたら、そこにミスマッチによる化学反応が起こる可能性がありますが、世界観がない、理解できないという場合はそれも望めません。

あなたはただただ楽器を上手に演奏するだけのミュージシャンとしてそこにいるだけです。

それがアンサンブルに必要かどうかは場合によりますが、純粋に芸術として考えると真っ先に排除すべき存在になってしまいます。

 

楽器の演奏技術はもちろん必要ですよ。

でもそれ以上に世界観を持つ、世界観を理解するという能力はミュージシャンにとって必須です。

ではどうやったらそれを身に付けられるのか……

(次回に続く)

 

 

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