少し前、個人出版(小説)について総括してみました。
結論はこちらのnoteにて。
要約すると、僕の小説を読む理由を広く提示できなかった(しなかった)ことで、売れない状態がずーっと続いてきて、いくら趣味の延長とはいえこのまま続けるのは厳しいなという話です。
元手はかからないものの、時間がかかりすぎるわりに見返りが少なすぎるので割に合わないです。
一方で、音楽系の個人出版物は毎月それなりに売れています。
これってどういうことかというと、音楽系の内容については読む価値ありと思ってくれる人が多いということでしょう。
ま、当たり前といえば当たり前です。
ギターや音楽の世界ではそこそこ知られているし、「ギタリスト身体論」は出版から14年経っても「ギターやるなら絶対に読んでおくべき本」と言われていますから。
僕が書いた音楽本には「読む価値あり」と思ってくれている人が小説よりも多いのは当然です。
ジャズ批判本も最初はあれこれ言われましたが、一周回って一度は目を通しておくべき本と思われているのかもしれません。
つまり、僕は小説ではなくギターや音楽に対して求められているということです。
いや、当たり前なんですけど、その当たり前が「小説書きてぇ!」という欲求でずっと見えていなかったようです。
あと、小説に関しては今考えればほとんど何の戦略も持たずにやってきたのがいけなかったようですね。
これは、書いたら必ず世に出せる個人出版システムの意外な弊害といえるでしょう。
賞を取らないと世に出せない、一般の人に読んでもらえないという状況の方が自然と戦略を練ることができたのではないかと思います。
最初の教則本を出そうとしたときはまだkindleはなく、死ぬほど戦略を練りましたからねえ……
小説に関してはいまだにどうしたいのかはっきりしていないところがあります。
「小説家になりたいの?」と訊かれてもはっきりとした回答を持っていません。
ということで、小説はまたお休みして、求められている場所で求められていることをまたやっていこうかなと思います。
今年後半に一冊出す予定で(既に脱稿済み)、それ以降は自分が小説でどうしたいのかをよく考えて、戦略を持って書きたいと思います。
とりあえず現在は楽器としてのギターについてあれこれ書く本、「エレキギターの新常識」を執筆中。
夏ぐらいには出せると思います。