不満ばかり言う人間はよくいます。
そういう人を見ると『この人大丈夫かな?』と思ってしまいますよね。
そんなとき、ある点を観察するとその人の本質が見えてきます。
それは、不満を漏らしながらも行動しているかどうかです。
「めんどくさい」「嫌だ」「やりたくない」「なんで自分が…」と言って何もしない人は完全にアウトです。
ただ、そう言いつつもよく見たらやることはちゃんとやってる、期日には終わらせてくる、作業の質は高いという人はわりといたります。
しかも、そういう人に限って逸材だったりもするので、発言とか態度だけで切ってしまうと後で後悔することになります。
極端な例でいうと宮崎駿監督は不満たらたらで仕事することで有名です。
何でもはきはきと二つ返事で引き受け、不満を一切漏らさない人は確かに一緒に何かをしていて気持ちいいものですが、実は心に闇を抱えていたり、自分のキャパシティを分かっていなくて途中で壊れたり、テクニックとしての外面だけというケースもあります。
ちなみに僕はピッキング研究をはじめて、毎日「めんどくせー」「やりたくねー」「なんでこんなこと始めたんだろう…」と思いながら6年かけて完成させました。
楽しさなんてほとんどなかったし、今思い出しても吐きそうです……
教則本の執筆も本当に面倒くさいですしねえ。
でも投げ出したことは一回もないです。
改めて考えると、不満を言うことで適度にガス抜きしているので長期間の継続ができたのかもしれません。
あと、不満を持つことで作業を客観視できるような気がします。
楽しさだけでやっていると視野が狭くなりがちだし、やる気だけだと空回りしてしまいます。
不満を口にしている人の方がいろんな意味で健康的に取り組めているのかもしれません。
まあ印象はかなり悪いんですが…