八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

Youtubeレッスンは必ず衰退する


八幡謙介ギター教室in横浜

Youtubeにはあらゆるジャンルのレッスン動画が大量に存在します。

いっときは「もうお金を払って習いに行くなんて時代遅れ」、「今はYoutubeで何で講師を選び放題だし全て無料」、「これからはYoutubeで全員独学の時代!」と言われていましたが、早々とほころびが見えてきました。

確かに、Youtubeは基本無料だし、なかなか習えない有名講師のレッスン動画などもあるでしょう。

また、動画自体は一方通行でもSNSを使えば質問などは可能です。

しかしながら、Youtubeの衰退がささやかれはじめ、コロナもぼちぼち明けてきた昨今、Youtubeレッスンもどこか熱気が冷めてきた気がしています。

その理由を挙げてみましょう。

 

 

コンテンツが多すぎる

まずはこれ。

あまりにもコンテンツが多すぎて何を見たらいいのかわからないのが現状です。

どれがいいのか選んでいる間に熱気も冷めてきそうです。

あと、結局自分がいいと思った動画って動画としてのクオリティが高いのであってレッスンとしていいかどうかはまた別だったりします。

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玉石混淆

Youtubeレッスン動画は誰でもUPできます。

動画を観る際、いちいちその人の経歴や評判など調べたりしないでしょう。

その分野で本当に実績や経験があるのかYoutubeでは分かりません。

質のいいレッスン動画は動画の作り方が上手いというだけで、質のいいレッスンはまた違うということも分かってきたのではないかと思います。

 

 

集中し辛い

Youtubeはそもそも楽しむためのコンテンツです。

集中して何かを学ぶのには適していません。

また、スマホに通知が来たり、つい他のアプリを触ったりしてしまうと集中力が切れてしまいます。

Youtube独特の時間感覚

近年tiktokの台頭により、動画コンテンツのショート化が目立ちます。

それに伴い、人々も動画コンテンツに耐えられる時間が短くなってきています。

2022年12月現在、15分の動画を最後まで観られる人はかなり少なくなっているでしょう。

せいぜい長くて10分が限界です。

そんな短時間で有意義なレッスンが成立するかどうか疑問です。

一方で教室に通えば皆1時間のレッスンを普通に受けられます。

Youtubeというプラットフォームが人の時間感覚を狂わせ、忍耐力を低下させていると考えられます。

そんなところで学ぶよりリアルでしっかり時間をかけて学ぶ方が学びの質が高いと誰でも思うはずです。

 

 

インタラクティブのようでそうでもない

Youtubeレッスン動画とSNSを活用すれば、視聴者とインタラクティブ(双方向的)なコミュニケーションが一応可能となります。

しかしながら、タイムラグがあったり、人気講師なら全員に返信できなかったり、深い話が出来ない場合もあります。

Youtubeレッスンは意外とインタラクティブなようでそうでもなかったりします。

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結局人は”場”を欲する

コロナ渦でもはや”場”という概念が消えたと言う人もいました。

仕事はリモートでどこでもできる、連絡はSNSでいつでも取れる、顔が見たければzoomやskypeで十分、わざわざ時間使って仕事場に行ったり友だちと会う必要はもうないんじゃないか……。

しかしコロナも3年を過ぎると、どうやら人には”場”が必要らしいということが分かってきました。

職場、家庭という場、友達と遊んだり飲む場、外食という場……。

習い事も単なる情報の収集ではなく、教室という場を無意識に求めている人が多いのではないかと思います。

Youtubeという情報にもやもやしている人は、無意識的に”場”を欲しているのではないかと思います。

 

 

一度衰退したネットコンテンツは元には戻らない

前にも書きましたが、一度衰退したネットコンテンツは二度と元には戻りません。

Youtubeも完全に衰退が始まっているので、今後は視聴者や配信者がゆるやかに減っていき、稼げるコンテンツではなくなっていくのでしょう。

そうなるとレッスン動画はどうなるか?

稼げなくても趣味や義務で続ける人は減るでしょう。

あなたが信頼し、見続けていたレッスン動画チャンネルもある日突然更新されなくなったり、削除する人もでてくるかもしれません。

また、これまでのようにお金をかけてもリターンが期待できないので、内容がしょぼくなっていくのは間違いないでしょう。

Youtubeレッスンの数や質が低下する、だから見る人が減る、視聴回数が減っているから継続や新規参入が減る、また視聴者が減る……

こうなるのは目に見えています。

 

 

Youtube独学組は一回レッスン行ってみ

自分がYoutubeレッスンやってない音楽講師だから言うわけではありませんが、一度も習いに行ったことないという人は、無料体験レッスンだけでもいいから一度教室という”場”を体験してみることをおすすめします。

もちろん講師との相性や教室の雰囲気の良し悪しもあると思いますが、学びの”場”を一度体験してみるとまた違った角度で見えてくるものがあると思います。

レッスン系Youtuberは次のフェーズに移行する準備を

音楽その他のレッスン動画を投稿しているYoutuberは、そろそろ次のフェーズに移行する準備をしておいた方がいいでしょう。

今すぐレッスン動画をやめる必要はありません。

将来的にも完全撤退しなくてもいいでしょう。

ただ、これから視聴回数は確実に減っていき、リアルレッスンの価値の再発見でレッスン動画があてにされなくなるのは確実だと思います。

レッスン動画での収入も減り、趣味や義務として成立しなくなる日はそう遠くありません。

かといって、突然の投稿ストップなどは信用を失います。

Youtubeというプラットフォームと今後どう付き合うか、時代の流れをよく見ながら考えておくべきでしょう。

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