八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

フリマを見て機材の質を予測する方法


八幡謙介ギター教室in横浜

気になる機材があるのに検索してもイマイチ質感が分からない。

どういったものか使ってみないと分からないけど、失敗したら痛い……

そういったとき、僕はフリマを見て予測を立てます。

今回はその見立てをご紹介します。

あくまで僕の考えなので、絶対に正しいとは限りません。

応用する人は自己責任でお願いします。

 

フリマで機材の質を予測する場合、次の要素を考慮します。

 

□世間的な人気度

 ネットで検索すればだいたいわかる。

□出品数

 フリマでその機材がどれだけ出品されているか。

□売買成立価格

 販売価格ではなく、いくらで売れたかを調べる。

 

ポイントは、出品数の多さをどう捉えるかです。

フリマに流すということは、その機材がいらない=質が悪いからだと解釈してしまいがちですが、経験上質のいい機材、使いやすい機材の方がなぜか出品数が多いという特徴があります。

理由はよく分かりませんが、そういうものだと思っておけばいいでしょう。

良い機材

□人気<高>

□出品数<多>

□成立価格<高>

 

世間的人気が高く、出品数も多く、しかも定価に近い価格で売買が成立している機材はかなりいい機材だといえます。

求める人が多いので成立価格が高騰するのでしょう。

これは分かりやすい例です。

 

 

難易度の高い機材

□人気<高>

□出品数<小>

□成立価格<高>

 

人気が高く成立価格も高いけど出品数が意外なほど少ない機材は、質はいいけど難易度が高いと考えられます。

ひとことで言えばプロ仕様。

使える人にとっては一生モノだけど使いこなせない人も多い。

そんなイメージです。

不動の定番機材

□人気<不明>

□出品数<小>

□成立価格<中~高>

 

定番すぎてもはや人気とか関係なくなった機材は、出品数も少なく、その割に成立価格がわりと高い傾向があります。

この場合、機材そのものの質は問題ないのですが、定番故に出品者が使い込んで劣化している可能性があります。

希望販売価格が意外と低いものには要注意です。

定番で不動の地位を築いている機材ほど新品で買った方が損しないと僕は思います。

人気だが質が不安な機材

□人気<高>

□出品数<過多>

□成立価格<やや低>

 

世間的には人気で評価も高い、でも出品数がやたらと多く、その割には成立価格が低いという機材は要注意です。

恐らく機材の質自体は悪くないのですが、使う人や環境に左右されたり、癖が強かったりする可能性があります。

使ってみたけど思ってたほどじゃなかったり、自分の趣味や環境に合わなかったからフリマに流すという人が多いのでしょう。

世代交代機材

□人気<定番>

□出品数<多>

□成立価格<低>

 

定番と言われ不動の地位を築いている機材だけど、意外なほど安く成立している場合は、世代交代が進んでいると考えられます。

機材自体は上質ですが、今の時代には合わないので使う人が減っており、そのせいで意外なほど成立価格が低い、あるいは高くない。

買い物自体は安く済ませられますが、使ってみたら質はいいけど一世代二世代古くてがっかりするという可能性があります。

 

 

質の悪い機材

□人気<?>

□出品数<小>

□成立価格<低>

 

人気があろうとなかろうと、出品数が少なくて成立価格もやたらと低い機材は間違いなく質が悪いです。

どうせ出しても雀の涙程度しか入らないので、それなら手間を考えると出品するのやめたという人がほとんど、というイメージです。

世代交代完了機材

□人気<高(全盛期)>

□出品数<多>

□成立価格<低>

 

過去に人気があり、出品数も多いけれど成立価格が低い場合は、完全に世代交代が完了した機材です。

シリーズものなら一目瞭然ですし、そうでない場合は新商品にポジションを奪われ、定番にすらならずに消えていった機材だといえます。

これも結果的に質の悪い機材(質が現代についていけていない)だといえるでしょう。

世代を超える質を持っていれば定番となっていくはずですが、そうでないことを成立価格が物語っています。

掘り出し物と思って手を出しても損をします。

ただし、マルチエフェクターやシミュレーターなどでひとつふたつ今でも使えるものがあるかもしれないので、懐に余裕があれば洒落で買ってみるのも面白いかもしれません。

正規で買ってフリマに流す

以上、フリマを使った僕なりの見立てでした。

最後に、僕は近年機材を正規で買って厭きたらフリマに流すということをしています。

正規で買うとちゃんと箱や保証書、付属品などがついてくるので、それらを大事に残しておいて、売るときにちゃんと全部付けて売ります。

するとそれがある種の品質保証になるので、値切ったりあれこれ質問せずにこちらが付けた値段で一発で買ってもらえることが多いです。

購入者も当然将来的な転売を考えているので、全部ついているものを欲しがるのだと思います。

 

フリマで売れたら手数料引いても平均6割は回収できるので、次の機材購入資金につながります。

フリマはあくまで予測の付きにくい機材の見立てとして活用するのが僕の方法です。

もちろん、実機をいじれる機会があればそうするに越したことはありませんが。