今回はYAMAHAのアンプについてご紹介します。
ギターアンプというと箱型の大きなものを想像する人が多いと思いますが、YAMAHAが2011年に発表したTHRシリーズはそんな常識を覆し、ギターアンプ業界に革命を起こしました。
それがTHRシリーズです。
外観はこんな感じ。
一言でいえば、デスクトップアンプですね。
発売当時は世界中のギタリストがあっと驚きましたが、10年経った現在はもはやスタンダードとなっています。
これの何がいいかというと、
机の上に置ける(モデルによっては大きすぎて無理)
手元にあるので操作しやすい
モデリングアンプ内蔵
エフェクター搭載
チューナー内蔵
USBでPCと直結可
音楽も聴ける
などなど、現代的な機能が満載なところです。
特に初心者の人にとっては、これ一台でいろんなアンプの音やエフェクターが試せるというところが魅力的だと思います。
また、今後DTMや動画製作などを見越している方にもTHRは最適なアンプです。
2022年現在、THRシリーズもかなりバリエーションが出ているのでそれらを見てみましょう。
THR第一世代でたぶん一番安いモデル。
イコライザーが簡略化されていたり、メモリー機能がないというだけで、エフェクターやモデリングアンプ、USB端子などはちゃんと付いています。
音量も部屋で弾く分には間違いなく十分。
こちらも第一世代。
10Xはメタルに特化したモデルです。
最初からメタルをやりたい人にはうってつけ。
モデリングアンプもそっち系が多数搭載されています。
また、THR5よりもイコライザーやヴォリュームが増えていたり、メモリー機能が搭載されるなど、使い方の幅が広がっています。
その他のTHR第一世代。
こちらが第二世代の標準モデル。
新機能としては、
Bluetooth搭載
ギターアンプモデル15種類
エレアコアンプモデル3種類
ベースアンプモデル3種類
となっており、第一世代の複数モデルを一台に凝縮した感じがあります。
もちろん基本的な入力や出力は第1世代と同様。
値段は少し上がりますが、ガチめにギターをやるつもりの方はこれを買っておけば将来的に相当いろんなことができると思います。
THRにワイヤレス機能が付いたモデル。
普通ギターとアンプはシールドで繋ぐものですが、こちらはワイヤレスで弾けるようになっています。
はっきりいってやめといた方がいいです。
そもそもデスクトップに置けるアンプだからいつでも手元にあるし、なんでわざわざワイヤレスにするのか意味が分かりません。
故障の不安もあるし、ケーブルが嫌で嫌でどうしようもないという人以外は不要です。
こちらは通常モデルよりもワット数の大きいもの。
その分サイズも大きくなるのでデスクトップアンプに置けない可能性もあります。
こちらもワイヤレス機能が搭載されていますが、別売りトランスミッターを買わないと使えません。
バッテリー機能も搭載されていますが、野外でどの程度威力を発揮するかは微妙。
正直ここまで来ると迷走としか思えません。
これも初心者にはいらないですね。
高いし。
個人的なおすすめは次の2パターンです。
機能はあんまり気にしないので安い方がいい
→フリマで第一世代を探す
上手くなったらいろんなことやってみたい
→THR10Ⅱを買う
第一世代は型落ちしているのでフリマで安く買えます。
天下のYAMAHA製品だし、そもそも自宅で使うアンプなので、中古で買ったらすぐ壊れたということもあまりないでしょう(保証はできませんが)。
第一世代はモデルが多くそれぞれジャンルや用途が振り分けられているのでそこだけしっかり調べておきましょう。
第二世代なら10Ⅱ一択です。
ワイヤレスとか無駄な機能があるものと間違えないようにしましょう。
最後に言っておくと、THRはあくまでデスクトップアンプであり、普通のギターアンプとはやはり違います。
エレキギターという楽器をちゃんと学んでいきたいという人は、一般的なアンプの音も知っておく必要があります。
もちろん自宅で大きな音が出せないという人がほとんどだと思うので、わざわざ使えないのに買う必要はありません。
その場合はスタジオなどに行き、試しに大きなアンプから音を出してみましょう。
THRなどの小型アンプとは全く違う迫力が感じられると思います。
一方でTHRには大型アンプにない現代的な機能が満載です。
それぞれの特性を見極めて使い分けられるようにしましょう。