僕がクラシックに興味を持ってわりと最初の頃に聞いたピアニストです。
当時はショパンを聴いていたと思います。
ポーランド人だと記憶していましたが、改めて調べてみるとソ連出身でした。
最近ベートーベンのピアノソナタにはまってるので、買ってみました。
アシュケナージのピアノは、フレーズごとにパッパッと景色が変わり、ストーリーが見えてくるような弾き方で厭きないし、イヤミとかオラオラ感がありません。
クラシックについてのボキャブラリーがないのでこれ以上説明できませんが、僕にとって一番聞いていて心地良いのがアシュケナージです。
YOUTUBEでベートーベンをあれこれ聴いていると、ひときわ目立つピアニストがいました。
それがヴァレンティナ・リシッツァです。
とにかくものすごいテクニックでびっくりしてしまいました。
ベートーベンの入っているこちらをフリマで買いました。
早速聞いてみると、最初は「すげー!」と思ったんですが、なんかすぐに厭きてきました。
まず、なんか才気走ったところが鼻につきます。
演奏から「私上手いでしょ!凄いでしょ!」がまだ抜けていない。
あと、アシュケナージと比べると結構棒というか、弾丸が飛んでいくような単調さがあります。
16分音符なんかはちょっとギターの速弾きにも似た単調さがあって、なんかがっかりしました。
いや、めちゃくちゃ上手いんですけどね…
熱情の第三楽章なんか、練習してるのかと思いました。
改めて、ピアノという楽器は人間が出やすい気がします。
クラシックでも弦楽器はいろんな種類があるし、楽器の弦、弓、弓の弦と少ないながらマテリアルがあって組み合わせで音が変わります。
また、表現もボウイングやフィンガリングなど多彩に存在します。
一方ピアノはそれほど種類がないし、選べないことのほうが多いでしょう。
また、表現も鍵を押さえる以外にないので、とてもシビアです。
だから人間がそのまま出るんじゃないかなと最近思います。
興味ある人は同じ楽曲で弾き手を比べてみましょう。