先日購入したテンモニ(YAMAHA NS-10M)で音源を聴いたり、自分でも軽く録ってみたりして、改めてモニターの重要性を噛みしめています。
自分の音を確認するためには録音環境(マイク、ライン)とモニターが必要不可欠で、それを厳しく判定しようとするとフラットで味付けのない機材が求められます。
極端な話、楽器を始めたばかりの段階でそうしたフラットな機材を持っていれば、技術的にも音作りも相当上手くなるのではないかと思いました。
マイクはいいものは高いので仕方ないとしても、テンモニならバイトするかフリマアプリでうまくやりくりすればすぐ買えます(アンプも必要ですが)。
まずテンモニで好きな音楽を片っ端から聴いて、それと自分で録音やミックスした音を比べてみると、「いい音」までの距離感(自分の音がいい音からどれだけ離れているのか、そこに到達するためにはどんな機材や技術が必要になるのか)が明確になると思います。
テンモニは、自分の音といい音の距離を測るメジャーの役割を果たしてくれる機材だと言えます。
また、それぞれの機材が自分が理想とする音に合致しているかどうかをジャッジしてくれる審判でもあります。
他のスピーカーが
「それもいい音すると思うよ…」
「足りない部分は僕が頑張るから大丈夫だよ」
と優しくしてくれるところを、テンモニは
「は?www何その音wwwwないないないないwwwwww」
「ちょwwクソマイク乙wwwww」
と全力で嘲笑してきます。
それが面白いです。
僕も早速クソマイクを一本流しました(わりと使えると思ってたのに…)。
いい音を作るためには、その何百倍何千倍の悪い音を知らなくてはいけません。
そのためには悪い音を悪いと言ってくれる機材が必要です。
テンモニは間違いなくそれを言ってくれるモニターです。
だから世界中のスタジオで20年以上もスタンダードとして使われ続けたのでしょう。
これからミュージシャン目指す人はしょうもない機材買う金があったらさっさとテンモニを買っておきましょう。