「ジャズに人が集まらない理由」を書いてから、ジャズ(ミュージシャン)への愚痴をたくさん聞くようになりました。
この人なら言ってもいいらしい、と思われているようです。
もちろん、言ってもいいし、他言はしない主義なので。
ただ、そういったお話を聞くたび、毎度ちょっとした疑問も浮かびます。
愚痴る方の意見も分かるんですが、ジャズ側の意見もまあないこともないなー、と。
で、両サイドから考えてみると、よく言われる「(ジャズ特有の)嫌がらせ」というのは、相互理解の不足から起こるアクシデントであるような気がしてきました。
ジャズ側からは「他ジャンルからこっち来るならできて当たり前」という意識があり、他ジャンルからの人は「知らないんだから教えてくれて当たり前」という気持ちがあり、双方がそれらを頑なに譲らないのでクラッシュしてしまい、不幸な結果を招くのではないか、と。
これって、どっちもどっちなんですよね。
ジャズ屋さんはわかってなさそうな人が来たら手心を加えてあげればいいし、初心者や他ジャンルからジャズに行く人は、初心者だから、部外者だからと甘えすぎず、「そっちの土俵でやってやるよ」ぐらいの気持ちを持ってほしいです。
お互いにそれがないので、「初心者なのにこんなことされた、ジャズは陰湿」、「部外者くんな、もっとジャズを勉強してから来い」となってしまうのではないでしょうか?
その結果損をするのは……ジャズ側なんですけどね。
良くも悪くも、ジャズは特殊な世界です。
やってる側は、その特殊さが棘になり人を傷つけていることを認識しましょう(といっても、いっぺん離れてみないとわかりませんが)。
これから入っていきたい人は、自分の常識が通用しない特殊な(異様な?)世界であることをちょっとだけ認識しましょう。
とまあ、めずらしくジャズを擁護しましたが、ジャズミュージシャンの人格がねじ曲がっているのは確かです。
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