先日、最近はまっている某歌手のCDを借りに久々にTSUTAYAに行ってきました。
カードを紛失していたので、再発行したり、期限も切れていたので更新したりして、 めんどくせーなと思いつつ手続きを済ませ、お目当てのCDを借りて早速帰宅し聞いてみました。
一発目の感想は……「え?」でした。
まあ今どきの音源ですから、コンプでパツンパツンなのは予想していましたが、奥行きのない平坦な音、膜が張ったようなヴォーカル、やたらギャンギャンするギター、ブーストされたベース、打ち込みのようなドラム。
2、3曲聞いていたら耳がキンキンして堪えられなくなり、消しました。
そういえば、時々試しに聞いてみる最近の音源はだいたいこんなだったかなと思い出したんですが、そういったものは別に好きでもないアーティストなので、「ふ~ん」ぐらいにしか思っていませんでした。
しかし、今回は久々に歌が気に要ったJ-POPの歌手だったので、期待していた分落差は大きかったです。
で、ふと思ったんですが、今の子ってこういう音を物心ついた頃から聴いて育ってきてるんですよね?
てことはこれがデフォルトだと思っているのかな?
もちろん、勉強熱心な人は昔の音源もちゃんと聞いてるんでしょうが、そうでなければ今の音を、もしかしたらスマホだけ(あるいはデスクトップスピーカー)でしか聞いたことがないのかもしれません。
そういう人は、はっきりいって相当耳が偏っていますよ。
そして、いい音を知らない。
と言うと「これが今の音だよ、おっさん」と反論されるかもしれません。
確かに、今の音でしょう。
しかし、いい音ではありません。
なにせ、ミュージシャンはこぞって「今の音源は音が悪い」と言ってますから。
僕自身も「音が悪い」とはっきりと感じます。
そう思えない人は、残念ながらいい音を知らないということです。
しかし、対処は簡単です。
昔の名盤を片っ端から聴き漁りましょう。
YOUTUBEでもいいですよ(ただ、できるだけいいオーディオを使ってください)。
できれば1950年代のジャズから、90年代までのあらゆるジャンルで名盤と言われるものを片っ端から聴いていくと、いい音がだんだん分かってくるはずです。
いい音がわかれば、目指す基準ができるので、プレイにしても制作にしてもより具体的な目標が立てやすくなります。
まあ、それはそれで終わらない絶望の始まりなのですがw
井の中の蛙でいるよりはましでしょう。