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日本人と西洋音楽 8 自分の意見を言えない日本人と西洋音楽


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前にも書いたことがありますが、とある有名ジャズミュージシャンYのコンサートを聴きにいったときのこと。

結論から言うと、最低のコンサートでした。

終わってから数人でご飯を食べに行ったのですが、そのとき同席した同年代のミュージシャンに「あの演奏どうでした?」と聞くと、下を向いて「え、あ、う~ん……」と言葉を濁してしまいました。

その態度で彼も楽しめなかったんだなとすぐに察せられたので、深くは追求しませんでした。

ちなみに、僕も含め、Yと関係している人はその場に一人もいません。

ですから、良くなかったと言ったところで立場が悪くなるということは全くないはずです。

それなのに、同年代の彼は今日観たコンサートに対して自分の意見をはっきりとは言ってくれませんでした。

こんな話は腐るほどあります。

日本人は特に、その場で一番最初に自分の意見を言うことを嫌います。

 

 

僕は、西洋音楽とは自分の意見を言うということの延長線上にあると思います。

西洋の音楽は、俺はこう思う、これが格好いいと思う、ジャズはこうだ、ロックはこうだ、とはっきりと自己主張するためのツールです。

そこには必ず反対意見や抵抗勢力が存在します。

それらも見越した上での自己主張です。

そうした「自分の意見」があるからこそ、はじめてオリジナルを追求することができるのです。

僕自身でいうと、演奏はもうやめちゃいましたが、奏法や音楽の捉え方として既存のものに捕らわれず「自分の意見」をはっきりと主張するようにしています。

その結果めんどくさいことも多々起こりますが、それでも「自分の意見」を引っ込めるつもりはありません。

なぜなら、僕はオリジナルになりたいからです。

しかし、多くの人は――プロのミュージシャンさえも――自分の意見を言わず、音や楽曲で自己主張もせず、無事に仕事がこなせるよう、八方気を使って音楽活動を行っているように思えます。

自己主張をするとすぐに足を引っ張られ、仲間外れにされ、やりたいことができなくなるというのも分かります(僕自身何度も経験したので)。

そこでやっぱりみんなと協調していくことを選ぶのか、それとも独自の道をさらに進むのか……。

日本においてどちらが成功するか、どちらが幸せかというのは分かりませんが、少なくとも西洋音楽をやる人間のアティテュードとしては後者であるべきでしょう。

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