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日本人と西洋音楽 9 「まずちゃんと」という日本人独特の取り組み方は西洋音楽に相反する


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日本人はちゃんとすることが大好きです。

これはもはや「好き」というレベルではなく、DNAに刻み込まれていると言ってもいいでしょう。

例えば、日本の伝統文化であれば、まずちゃんと学ぶことを僕もお薦めします。

しかし、ロックやジャズなどの西洋音楽の場合、何を「ちゃんと」学ぶのかを明確にしておかないと、学んでいることと実際の演奏に溝が生まれてしまいます。

そもそも、ロックやジャズなどの西洋音楽はちゃんとしないことで生まれてきたものです。

ジャズのアウト(ハーモニーに合わない音をあえて弾くこと)や極端なシンコペイション、エレキギターのディストーション、ヒップホップのサンプリング、最も人間的な楽器であるドラムをあえて無機質なコンピュータに任せたり、ピアノを電子化して変な音を出したり、今でこそ当たり前なこれらのことも、最初はそれまでの「ちゃんとした演奏」「ちゃんとした音楽」に対するアンチテーゼ(あるいは単なる反抗)であったといえるでしょう。

つまり、西洋音楽は「ちゃんとしない」こと、それまでの「ちゃんと」に反抗することが根本的な姿勢であると言えます。

しかし、「ちゃんと」が大好きな日本人は、これに反抗するということがなかなかできません。

ですからいつまでたっても模倣から抜け出すことができないのでしょう。

 

 

個人的には、現在全盛のグループアイドルは、システムやパフォーマンスにおいてかなり革命的であり、オリジナルな音楽だと思いますが、音楽好きからは『まずちゃんと歌えるようになれ』『未熟な子をステージに上げるな』『ちゃんとやってるアーティストへの尊敬がない』などと反感を買っているようです。

しかし、ロックだってそもそもはジャズやクラシックのミュージシャンから同じようなことを言われてきたわけです。

西洋音楽を学ぶ際に大事なことは、現時点で当たり前になったことを「ちゃんと」するのではなく、それらを意図的に無視し、壊すことです。

それを正しく体現しているのはアイドルぐらいでしょう。

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