ジャズミュージシャンというと、パリっとダブルのスーツを着こなして、ピカピカの革靴にお洒落なハットを被り……というイメージがあるかと思います。
そんなのは1960年代半ばまで、半世紀以上前のお話です。
で、今はどうかというと……残念ながら9割のジャズミュージシャンは衣装がダサいです。
特に、ローカルでどジャズをやっている人たちはかなりひどいです。
これには、ジャズミュージシャンからの公式の反論が用意されています。
「自分たちは音楽を演奏しているんだ。だから音を聴きに来てくれ!」
一見もっともらしい意見ですが、これは人間の認識を甘く見ている証拠です。
そもそも、五感全てが通常通り機能している人が、いきなり他の感覚を断ち切って音だけに集中できるはずがありません。
そんなことをお客さんに要求するのは酷です。
それに、本当に音を聴いてほしければ、むしろライブでは日常と違う場を演出するべきでしょう。
お洒落なお店で、ビシっとした衣装でミュージシャンがステージに立てば、「今から何か特別なことが始まるんだ」という雰囲気が出て、観客も集中しやすくなるのではないかと思います。
音楽論はさておき、単純に、ダサいものに人は集まりません。
ジャズそのものには世間は「お洒落」というイメージを持っています。
なのに、当のミュージシャンがダサいのはもったいない。
お洒落なジャズバーで、お洒落なミュージシャンが演奏していれば、それなりに人は集まり出すのではないかと思います。
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