「ジャズが聴いてみたいけど何を聴いたらいいのか分からない」
というご相談がけっこう寄せられます。
また、名前だけ知ってるからとマイルスのちょっと難しいアルバムを最初に聴いてしまった結果、ジャズに拒否反応を持ってしまう人もいます。
最初に何を聴くかって大事ですよね。
そこで、とりあえずこれだけ聴いておけばジャズがなんとなくわかるよという作品をご紹介しておきます。
以下は、決して初心者向けではなく、往年のジャズファンも認める分かりやすいアルバムです。
- アーティスト: Hank Mobley
- 出版社/メーカー: Blue Note Records
- 発売日: 1999/03/17
- メディア: CD
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いわゆるビバップ(Be-Bop)の傑作です。
黒人らしいスイング感、インタープレイ(ジャズ特有の音の会話)、各楽器のフレージングなど、全てお手本が詰まっているアルバム。
かといって、教科書的につまらんという人はあまりいません。
めんどくさいおっさんに「何聴いてんの?」とマウンティングをしかけられても、これを挙げておけばわりとやり過ごせます。
これも教科書的。
分かりやすいけどちょっとツウな感じもある。
選曲も、セッションでよくやるやつばっかなので聴いておいて損はない。
- アーティスト: McCoy Tyner
- 出版社/メーカー: Blue Note Records
- 発売日: 1999/02/04
- メディア: CD
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今風のわけわからんジャズの元祖みたいな一人。
アウト(音を意識的にどんどん外していく)の緊張感とスイングのグルーヴ感が絶妙です。
これでダメなら新しいジャズ(だいたい70年代以降)は聴かない方がいいでしょう。
Complete Quartets With Sonny Clark
- アーティスト: Grant Green
- 出版社/メーカー: Blue Note Records
- 発売日: 1997/07/07
- メディア: CD
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通称「緑のやつ」。
初めて聴く人はいろんな意味でショックを受けるであろう作品。
ピッキング大丈夫か? タイムずれてない? などなど…。
しかし、聴けば聴くほどクセになります。
これも分かりやすいけど決して初心者向けというわけでもない。
メロディをストレートに歌ってくれるので、歌を覚えるのにも最適。
イケメンだが、あらゆるクズがひしめくジャズ界きってのクズ中のクズとして有名。
伝記本や映画もあるが、読む(観る)と相当胸くそ悪くなるらしい。
ファンキーなやつ。
ジャズというより、後のソウルとかファンクに近い感じもする。
収録曲「Goodbye Pork Pie Hat」はジェフベックも弾いてた気がする。
非ベーシストに聴いてほしい。
偏ってるかもしれませんが、参考までに。