人は何かを継続する際、たいてい理由が必要になります。
好きだから、キラキラしたいから、役に立ちそうだから、応援してくれる人がいるから、などなど。
それらが力になり、継続し、やがて花開く人もいます。
我々がよく目にするエピソードもそうした成功者のものがほとんどでしょう。
だからか、何かをはじめる際にまずそれをする理由を探す人が多いような気がします。
一方で、その理由が消えてしまったときのことを考える人はあまりいません。
例えば、友達と一緒なら頑張れるという理由で何かをはじめるとしましょう。
その友達が何かの都合でやめてしまったら?
応援してくれる人がいるから→その人がいなくなったら?
好きだから→(部分的に)好きじゃなくなったら?
ネガティブで意地悪な質問のように見えるかもしれませんが、どれも1~2年で普通に起こり得ることです。
何らかの理由に依存していると、その理由そのものが崩壊したときに継続できなくなってしまいます。
だったらその理由そのものをなくせばいいだけです。
そもそも、何かをはじめてそれを継続するのに理由など必要ありません。
どうしても何か言わないといけないとすれば、「なんとなく」で十分です。
もちろん僕の教室ではいちいち教室に来る理由など訊きません。
予約をし、お金を払い、教室に来るという行動だけで十分です。
もちろん「やる気」を出す必要もありません(それについてはこちらを参照)。
お金を払って教室に来てくれればこちらはちゃんと教えます。
僕は今年でギター歴27年ぐらいになりますが、続けている理由などもはや分かりません。
続ける理由がわからないからやめる理由も見つかりません。
だから今後も続けていくのでしょう。
これから何かを継続し、一生のものにしたいという人は、このへんのことをよく考えてみるべきでしょう。
そういえば、親と同じ職業についた人はこのへんの悩みが薄い気がします。
親がやってるからなんとなく自分もそうなるんだろうと思い、実際にその仕事に就いてからも昔から見ていた当たり前のことなので、変にモチベをキープする必要がないのかもしれません。
そう言う意味で世襲というのは案外わるいものではないのかもしれません。