八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

八幡謙介ギター教室in横浜
「一般コース」「プロ養成コース」
初心者/プロ志望対応
リンクをクリックしてHPをチェック!


最新刊「エレキギターの新常識」予約受付中


KINDLEにて8月1日刊行!予約はこちらから


カテゴリ一覧

【連載中】
プロミュージシャンを目指す

【ジャズ】
はじめてのジャズ
ジャズギターがつまらない理由
ジャズに人が集まらない理由
ジャズのアドリブをやってみよう
ジャズ、ブルース、アドリブ

【ギター、機材関連】
ギター
ヴィンスト2経年変化報告
ギターの管理
ピックアップ
エフェクター
アンプシミュレーター
ギターの改造、リペア
機材

【奏法、フォーム、練習】
ピッキング
運指、フィンガリング
ギターの奏法、練習

【解説等】
コード進行、ヴォイシング
ギター初心者がこれからギターをはじめるために
譜面の書き方
ROOM335解説

【歌、歌詞】
歌詞解説
歌、ヴォーカル

【オーディオ】
オーディオ
はじめてのオーディオ

【音楽】
3曲で分かるバンド/アーティスト
表現、創作、プロ
オススメの音楽、音楽ドキュメンタリー
音楽全般
音楽関連ニュース
講師演奏動画
アイドル
バンドクラッシャーの見分け方
日本人と西洋音楽

【その他】
人間、社会
雑談
八幡謙介ギター教室


ジャズギターがつまらない理由 17 ジャズギターという泥沼②


八幡謙介ギター教室in横浜

前回の記事で、

 

・最新のジャズギターにはだれも興味ない

・みんなが好きなのはやっぱりBLUESフィーリング溢れるギター

 

と書きました。

そうなると、普通は需要と供給の法則で、新しいジャズギターは淘汰され、往年のスタイルが復活してくるはずです。

しかし、ここにジャズギター界独特の問題が存在し、往年のスタイルは頑として阻まれ、いわゆる「新しい」ジャズギター(一般的には需要のない)がまだまだ受け入れられているという奇妙が現象が起こっています。

その原因は簡単です。

ジャズギター界の需要はジャズギタリスト(アマチュア含む)だからです。

 

 

御存知の通り、ジャズギタリストは数だけはやたらと多いのが特徴です。

当然、彼らはプレイヤーでもあり、ジャズギターというマーケットの最大の顧客でもあります。

言うなれば、ジャズギタリストの生命線をジャズギタリストだけで握っているのです。

当然、供給する側のジャズギタリストは、ジャズギタリストの需要に訴える必要があります。

そこで往年のスタイルで演奏するとどうなるか?

恐らく「古い!」と一蹴されて終わりでしょう。

あるいは、何十年も前のスタイルをいまだに踏襲し、新しい価値感を提示できない怠慢なギタリストであるとレッテルを貼られるかもしれません。

そうなると最大の顧客を失ってしまいます。

そうならないためには、ジャズギタリストが好きそうなマニアックな演奏を追求していく必要があります。

そうすると、ジャズギタリストたちが「なんだなんだ」と寄って来て、狭い世界でもどうにかやっていける、というわけです。

しかし、そちらはそちらで、音楽的可能性としても、ビジネスとしても、既に完全に行き詰まっています。

 

ジャズギターは昔日のスタイルに戻っても地獄、最新のスタイルを追求してもやはり地獄という泥沼状態なのです。

この現状を打破するための明確なアイデアを持っている人は、恐らく世界中探してもいないでしょう。

八幡謙介ギター教室in横浜のジャズレッスンHPを見る

 

 

ジャズギターがつまらない理由18へ

k-yahata.hatenablog.com

「ジャズギターがつまらない理由」電子書籍版
ジャズギターがつまらない理由

ジャズギターがつまらない理由

  • 作者:八幡謙介
  • 発売日: 2015/09/12
  • メディア: Kindle版