ジャズにはジャズ固有のリズムがあり、それをスイングと言います。
幸い、この言葉にロックみたいな精神性はほぼ含まれていません。
純粋にリズムとフィーリングのことです。
スイングを体感するにはスイングしているジャズを聴くのが一番です。
とはいえ、ジャズは歴史が古く、音源も豊富でジャンルの枝分かれも複雑なので、適当に選んでしまうと、全くスイングしていない(あえてそういう演奏をしている)ものを聞いて、余計に混乱してしまうかもしれません。
最もスイングを体感できるジャズのジャンルは何か……それがビバップ(Be-Bop)です!
ジャズファン、ミュージシャンの間ではつづめてバップと呼ばれるので、以下そうします。
おおよそ1955年~65年です。
正確にはもっと前からで、この時期はハードバップと呼ぶとかなんとかありますが、細かいことはどうでもいいです。
ジャズのおおよその流れはこちらの記事を参照。
とりあえず最初は、この55年~65年に録音されたジャズをざっくり「バップ」と捉えておけば間違いないです。
簡単に言うと、一番ジャズらしいジャズです。
皆さんはジャズやジャズミュージシャンにどんなイメージをお持ちですか?
イカしたスーツをびしっと着こなし、小さなクラブで白熱した演奏を繰り広げるといったイメージがありませんか?
そう、そのイメージまんまが「バップ」なんです。
そして、バップの最大の特徴が、躍動感のあるスイングです!
では、スイングを堪能できるお薦めのバップ音源をご紹介します。
いずれも、何も考えなくても、ハーモニーが理解できなくても、ただ聞いてるだけで楽しいはずです。
そう、それがスイングの魅力です。
ロックのビートで暴れたり、ファンクのグルーヴに腰をくねらせるのと全く同じです。
そう考えるとジャズもとっつきやすくはなると思います。
55年~65年前後には、本当に素晴らしいジャズミュージシャンが多く、紹介しきれないぐらいです。
以下、リンクを貼っておくので適当に調べてみてください。
55年より古い人もいます。
ちなみに、マイルス・デイビスはあまりバップのアーティストとしては語られません。
コルトレーンも文脈が違うのでパスしました。
もっといるけどめんどいので以上。