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ヤンキーにバンドを乗っ取られないために バンドクラッシャーの見分け方 3

バンドを乗っ取り、僕の地位を蹴落とし、無事一番になれたクラッシャー。

僕が辞めた後バンドがどうなっていったのかは知りませんが、10年後ぐらいに当時のメンバーから、クラッシャーはバンド仲間から完全にハブられ、別のコミュニティに移っていったと聞きました。

それにしても、彼はなぜそこまで執拗に支配しようとしたのでしょう?

思い返してみると、その原因は彼の家庭環境にありました。

 

クラッシャーの複雑な家庭

クラッシャーがどのコミュニティでも一番になれなかったことは既に書きました。

それに加えて、彼はさらに複雑な家庭環境の元に思春期を暮らしていたのです。

クラッシャーの実家はお世辞にもいいとは言えないアパートで、両親は高校の頃離婚、兄は暴走族で事あるごとに暴力を振るわれ、年齢差もあったので全く歯が立たなかったようです。

そう、彼は家庭内で最弱の存在でした。

家に帰れば否が応でも両親の不仲を突きつけられ、兄に遭遇すれば暴力を振るわれる。

そんな彼が外に居場所を求めるのは必然だったのでしょう。

その”居場所”では、自分が他者を支配し、そのことで少なくとも自分だけは幸福になることが絶対条件でした。

しかし既に述べた通り、クラッシャーは勉強はできず、運動も一番になれるほどでもなく、容姿も中程度、その他これといって秀でたものは何もありません。

ヤンキーコミュニティに属していたのは、そこで一番になりたいからではなく、同じような家庭環境、あるいはもっと下の子がいたからでしょう。

彼がバンドに来る前につるんでいた子の中には、生活保護を受けている家庭もありました。

しかし、クラッシャーは変に向上心があったのか、下を見て満足はできなかったようです。

そこで彼が目をつけたのが、僕たちのバンドコミュニティでした。

 

”普通”への嫉妬

その中で彼が一番最初にドラムを手なずけたことは1でお話しましたが、そのドラムもやはり家庭にやや問題がある子だったので、クラッシャーとすぐに打ち解けたのもうなずけます。

そして、バンドコミュニティの中で僕が一番普通の普通、特に不自由のない家庭に育っていたのです。

そう考えると、なぜ彼が執拗に僕を蹴落とそうとしてきたのかも納得できます(といっても許せはしませんが)。

クラッシャーにとって、音楽がきちんとでき、しかも普通の家庭に育ってきた僕は敵であり、そういった人間をグループ内で蹴落として自分が一番になることが人生における悲願でもあったのでしょう。

そして、彼はそれをやり遂げました。

 

その後、彼がどうなったかは分かりません。

悲願を達成して落ち着いたのか、ヤンキーらしく早く結婚して丸くなったのか、はたまた新しい敵を探し、コミュニティを彷徨い、また誰かを蹴落としているのか……。

クラッシャーはともかく、彼がさんざん引っ掻き回したバンドは、彼を追いだした後、もう元には戻れなかったようです。

(続く) 

 

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