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バンドクラッシャーの見分け方 4 バンドクラッシャーの生態


八幡謙介ギター教室in横浜

バンドやそれ以前(メンバーが足りてないけど練習はしている)の活動をしていて、ある日唐突に今までそれほど仲良くなかった人が興味を示してきたら要注意です。

既に述べたように、そういう人は音楽が好きなのではなく、「ここなら俺が仕切れる、俺が一番になれる」という思いだけで強引に加入してくる傾向があるからです。

音楽好きならそれまでにちょいちょい接触はあったはずです。

唐突に現れた人がうまいこと足りていないパートを埋めるように入ってくれればバンドとしても願ったり叶ったりですが、即座にOKするのではなく、以下のポイントを踏まえつつその人の素性を調べてみましょう。

 

クラッシャーは音楽が好きなのではなく、ある種の自己実現(承認願望を満たす、仮想敵を蹴落とす、など)のためにバンドに近寄ってくることはこれまでで詳しく述べてきました。

バンドに入るためにはメンバーに認められなくてはなりません。

そこでクラッシャーは、メンバーの音楽性に合わせようとしてきます。

これまで○ステに出てるようなアーティストしか聴いてこなかった彼は、バンドメンバーの口から聞いたこともないようなジャンルやアーティストの名前がポンポンと出てきて、最初は引き攣った顔で大人しく話を伺っています。

そして、メンバーが驚くほど真面目に、従順にそれらの音楽を勉強し始めます。

この時点でバンド側としては、ヤンキー(的な人)が自分たちの下についている、自分たちの言うことを聞いてくれていることに驚き、そしてこれからも従ってくれるだろうと錯覚してしまい、加入を認める方向に動いてしまいます。

 

 

しかし何のことはありません、クラッシャーはひとまず本心を隠して下手に出ているだけです。

何度も言いますが、クラッシャーは純粋に音楽が好きなのではありません。

手っ取り早くバンドコミュニティに取り入るため、そこで格好いいとされているものを格好いいと認識できる程度に、ダサいと言われているものをダサいと認識できる程度に情報を集めているだけにすぎません。

それを確かめたければ、一度自分たちの音楽性(何が格好いい、何がダサいなど)を伏せたまま、どんなのが好きかをクラッシャーに訊いてみましょう。

恐らく、事前の情報なしに自分の意見は言わないでしょう。

また、引き攣った笑顔で探り探り「こ…これがいいと思うけど…」みたいなことを言ってきたとき、バンドの方向性と違うと告げると、「いや…でも俺そっちも好きだし…」とすぐに意見をスライドさせるはずです。

バンドに近寄ってくる人間が、そういう態度を見せたら要注意です。

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