ギターを始めて、ある程度真剣に練習しているとします。
すると必ずどこかでモチベーションが切れる時が来ます。
練習はしたい、上達したい、でもやる気がしない、ギターを手にすることがどうしてもできない……
早い人で数日、遅くても数年以内には必ず一度はこうなります。
ここを乗り越えないと簡単なコード進行で弾き語りすらできずに終わってしまいます。
ではどうすればいいか?
以前「やる気」について書きました。
<やる気→行動>という流れを作ってしまうと、やる気がなくなれば行動できなくなってしまいます。
だからやる気とかモチベーションとか、一切の精神論を無視して行動(練習)から始めるようにすれば継続はできます。
ギターの練習が億劫になってきたとき、やる気があろうとなかろうと、とりあえずギターを持つところまでは行動しましょう。
無理矢理でもなんでも構いません。
また、そこから何もできなくてもOKです。
とりあえず気持ちを無視して行動するということが大事です。
そこから何もできなければその日はもう練習しなくていいです。
大事なのはギターを持つという行動を先に行うことです。
それさえやっていれば、あとは気持ちなんてものはまた変わっていくので、その時期をつかまえて練習を再開しましょう。
先に気持ちとかやる気をどうにかコントロールしようとするとそこから抜け出せなくなってしまいます。
第69回でも書きましたが、
そもそも楽器の習得はしんどいものです。
コードひとつまともに押さえて弾くだけでもなかなかできません。
だからネガティブな感情になったり、練習が嫌になるのは当たり前です。
その「気持ち」をポジティヴなものにするためには練習を乗り越えて弾けるようになるしかありません。
つまり、練習したくないという気持ちはそのままに「嫌だ、辛い」と思いながら練習しないと楽しくなってこないのです。
ギターを持たずに、練習したくなる気分になるのをじっと待っていてもその時はきません。
だったら練習するしかない、でもやりたくない、やる気がしない……その突破口としてとりあえずギターを持つという「行動」があります。
ギターを持ったらそこでミッションクリアで構いません。
これさえできればまたどこかで練習は復活できます。
余談ですが、僕は2015年から6年ほど「ギタリスト身体論3」執筆のためにピッキングの研究をしていました。
これが全然楽しくなく、それどころか地獄の苦しみしかなかったのですが、とりあえずギターを持つという「行動」でなんとかゴールまでこぎつけました。
プロでも同じです。