マスタリングエンジニア小泉由香さんの本が届いたので読んでいます。
そこに書かれてある「音場」の表現が秀逸で、つい自分のスピーカーでそれが出ているかチェックしたくなり、試してみました。
スピーカーはかなり前に購入し、僕の終のスピーカーと決めたCambridge Audio SX-50。
購入直後レビューで「これは真っ正面に向けて置くだけでいい」と書いたんですが、小泉さんの本を読んでから改めて聴いてみると、音場が全く立体的になっていないことが分かりました。
真っ正面に置いてもバランス自体はいいんですが、本に書いてある「リスナーの周りに形成される立体的な音場」がなく、目の前に板のような平面的な音場しかつくられていないということがはっきりと見えました。
確かに、ペラいなーとか奥行きがないなーとは思ってはいたんですが、近年音楽を真面目に聴くときはヘッドホンを使うことが多かったので、あまり気にしていなかったのでしょう。
僕のブログを読んで同じように正面に向けて置いている人は、ちゃんと自分の部屋に合ったチューニングをしてください。
で、2日に分けてトータル4時間ぐらいかけてスピーカーをチューニングし他結果、驚くほど立体的な音場が自分の周りに形成されるようになりました。
その音でまたあれこれ聴いてみると面白い面白い。
特に今回は今まで感じたことのなかったほどの「どセンター」が出てくれてびっくりしました。
あと、「奥行き」もこれまでないほど明確に感じ取れました。
収穫としては、ついにApple Musicの音の圧縮具合を突き止めました。
比較対象はFOOBAR2000に取り込んだ音源です(1411kbps 44100Hz)。
FOOBAR2000はハイ、Apple Musicはローに特性があります。
FOOBAR2000の方が若干印象がいいんですが、これがハイを持ち上げているのか、それともCD本来の音に近いものなのかが分かりません。
そこで、もう一度CDプレイヤーを買おうと決心しました。
ちゃんとしたでっかいやつ。
今のスピーカーの音で聴いたら、たぶんサブスクやPCにある再生ソフトとの違いも分かるはずです。
そもそも、PCってあれこれいろんなことができる中でCDも再生できるよ、という機械です。
CDプレイヤーってちゃんとしたものはPCの3倍ぐらいでかいのに、CDしか再生できないんです。
つまり、その大きな機体の中にCDをいい音で再生するためだけの装置がぎゅっと詰め込まれているということです。
PCよりいい音で再生して当たり前でしょう。
音源はまた全部買い直すのめんどくさいので、名盤とか、僕が本当に音がいいと思ったものだけCDで集め直します。
幸い、中古なら安いですからね。
CDとはもう完全に決別したと思ったんですが、ここへ来てまたCDが必要になってくるとは思ってもいませんでした。
まあせっかくミュージシャンやらしてもらってるので、音に関してはしっかり突き詰めていくべきかと。
それがまたレッスンとかブログなどに還元されて誰かの役に立てば幸いです。
ちなみに、教室ではオーディオの相談もよく受けます。
そういったお悩みのある方はお気軽にメッセージをください。