以前、某国民的バンドのディレクターさんがギターを習いに来ていたのですが、その方から聞いたお話です。
音楽産業にまだ金があった頃、ディレクターさんはロスでレコーディングすることになり、ベースをなんとダフ・マッケイガンにオファーしたそうです。
ちなみにダフ・マッケイガンとはガンズのベーシストです。
さて、ダフは無事スタジオに現れ、レコーディングが進んでいったのですが、しばらくするとブースから飛び出してき、ディレクターに「コードが難しすぎる、もっと簡単にしろ!」と文句を言ってきたそうです。
J-POPはコード進行が複雑な曲が多いですからね。
それを受けてスタッフはあわててコードを書き換え、無事レコーディングは終了したのだとか。
なんか、ミュージシャンの国民性が表れていて面白いですよね。
ベーシストが日本人なら「やばい、求められている仕事ができない、俺はプロ失格だ……帰ったらもう一度コードの勉強をしよう!」と反省しながらなんとかそのレコーディングを無事終わらせようとするでしょう。
一方アメリカ人は、「俺にベースを入れてほしくて呼んだのに俺が弾けない曲を持ってきてどうするんだ?俺が弾けるものにしろ!」と文句を言う。
まあみんながみんなそうではないとは思いますが。
どっちがいいのかは分かりませんが、ミュージシャンたるもの、このダフみたいな精神も必要なのではないかと思い、この話を教訓としています。