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ヴィンテージって結局何? ヴィンテージについての解釈の違いがなぜ生じるのか


八幡謙介ギター教室in横浜

現在執筆中のギター本「エレキギターの新常識」にて、ヴィンテージギターの定義を改めて書きました。

以前書いたものはこちらですが、

k-yahata.hatenablog.com

僕の中ではやや情報が少ないと感じたので書き足しています。

詳しくは新刊を読んでいただきたいのですが、ここでは先行して内容に軽く触れておきます。

 

「ヴィンテージ」という言葉は人によって定義や使い方が微妙に異なり、そのせいでコミュニケーションに齟齬が起きることがしばしばあります。

なぜそうなるのか不思議に思っていましたが、調べてみるとわりと簡単に答えが出ました。

ヴィンテージ定義が分かれるのは、英語の「vintage」と和製英語の「ヴィンテージ」で若干意味や解釈が異なっているからです。

以下簡単に述べると、

 

英語のvintage

元々はワイン用語

いわゆる「当たり年」のこと

古さはあまり関係ない

希少価値もあまり関係ない

経年による質の向上もあまり関係ない

(最初から)上質である

 

和製英語のヴィンテージ

ワイン関係ない

年代というよりは製品そのもののこと

経年による希少価値が高くなっているもの

経年により質が向上していること

新品時の質や価値はあまり関係ない

 

似ているっちゃ似ていますが、違いはわりと顕著です。

特に気になるのは、vintageは最初から上質なものというニュアンスが含まれているのに対し、ヴィンテージは時間と共に質が向上するというニュアンスがあることです。

実際過去に「ヴィンテージは経年でヴィンテージになった、新品ならただの普通の製品」という人と『ヴィンテージは最初からヴィンテージ、モノが違う」という人の論争に出くわしたことがあります。

これって単に前者はヴィンテージを、後者はvintageを語っているだけなんですよね。

 

じゃあヴィンテージってどう捉えたらいいの?

そこはちゃんと新刊に書いてあるので気になった方はぜひお読みください。

余談ですが、言葉の解釈の違いって辞書ひいたらかなりの確率で簡単に答えが出るので面白いです。

和製英語なら英語と日本語の辞書両方をひくと今回みたいに思わぬ発見があります。