ギターを弾いてみたい、あるいは既に弾いているけど手が小さくて困っている。
やっぱり自分にはギターは向いていないのではないかと悩んでいる方に、手が小さい人のためのフィンガリング(運指)やコードの押さえ方をお教えします。
例えば1弦3F→5Fと弾くとしましょう。
何も考えずにフィンガリングすると図①のようになりがちです。
- 図①
3F内で2Fに近いところを押さえ、5F内は5Fに近いところを押さえています。
これでももちろん正しい音は出ます。
しかし無駄に幅を取り過ぎです。
ただでさえ手が小さい人がこんな幅を取っていたら押さえにくいのは当たり前です。
ここでギターの特徴をおさらいしましょう。
ギターという楽器は、フレット内であればどこを押さえても同じ音が出ます。
この特徴を利用し、図②のように押さえる場所を変えて手が小さい人でも押さえやすくします。
- 図②
3Fはぎりぎり3F側、5Fはぎりぎり4F側で押さえてみましょう。
すると図のように距離が縮まり、手が小さくても押さえやすくなります。
このようにギターのフレットの特製を生かし、押さえるポイントをずらして距離を縮めていくことで押さえやすくします。
では異なる弦ならどうでしょうか?
(間違えて白丸にしてしまいましたが、特に意味はありません)
- 図③
こちらは3弦3Fから4弦5Fを押さえた場合(逆でもOK)。
端と端で押さえているので遠いです。
これを……
- 図④
3弦3Fは3F寄り、4弦5Fは4F寄りに押さえます。 すると距離が短くなります。
こした「距離を縮める」という概念はコードにも適用できます。
- 図⑤
こちらはCのコードです。
見ての通り距離がありますよね。
これをフィンガリング同様縮めていきます。
- 図⑥
こうすると指をガバっと広げる必要がなくなるので押さえやすくなると思います。
このように、ちょっとした工夫で手が小さい人は小さいなりにギターを弾くことは可能です。
そもそもの問題は従来のギター奏法は手が大きいことを前提にしていたこと、そして手が小さい人がそれに盲従していることです。
スポーツなどを見ると体が小さい人は小さいなりに、その体格を生かしたプレイで活躍している人が多いですよね。
それと同じです。
こうしたアイデアはまだまだ沢山あるので、興味のある方は教室までお越し下さい。
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