少し前から自律神経の整え方をあれこれ実践していて、ある程度予兆や対策が分かってきました。
そうするとだんだん全てのキーは睡眠にある気がしてきました。
気がするというか、実際睡眠の質で翌日の調子が全然違います。
そこで、どうしたら質の高い睡眠が取れるのかを調べるために実験を開始しました。
結論から言うと、頭の中から「考え」をできるだけ減らしてからベッドに入ると睡眠の質が高まります。
比較的短時間の睡眠でも効果があります。
逆に寝る直前まであれこれ考えてパっとベッドに入ったりすると、仮にすんなり寝られたとしても翌日は最悪のコンディションとなります。
人って寝ながらでも考えられるみたいです。
たとえ8時間寝たとしても一晩中考えて朝を迎えるわけですから、そりゃ疲れてるに決まってます。
なので、睡眠に向かうどこかの時点から「考える」という作業をできるだけ減らしていくことが質の高い睡眠をとるためのキーとなるのです。
「考える」にもいろいろありますが、睡眠に向かっていく時間(寝る前の2~3時間)で絶対にやってはいけないのが仕事です。
仕事をすると脳がONになり、おそらく交感神経が働きます。
あと、たぶん体内時計も朝とか昼の感覚になると思います。
だからたとえ寝る2時間前の30分程度でもその後の睡眠に強いブレーキをかけてしまいます。
正確に計ったわけではありませんが、仕事は最低でも寝る3時間前にはきっぱり終わらせておくべきです。
楽器の練習(集中して真剣にやる場合)も同じです。
仕事かもしかしたらそれ以上に危険なのが、いわゆる「考え事」です。
将来について漠然と考えたり、友達や恋人との関係性について悩んだり、あれこれととりとめもないことを頭の中で考えること。
「考え事」というのは止めようとしても止まらないものです。
寝る前に考え事をする場合、多くは結論が出なくてもやもやし、寝て忘れようとベッドに入り、そのまま無理矢理寝てしまいます。
そうすると寝ている間脳はその考え事を頭の中でずーっと処理し続けます。
その結果、負荷のかかった睡眠となり、翌日の体調や気分に影響を及ぼします。
では読書や動画、ドラマなどを鑑賞するのはどうか?
これらもある程度頭を使う作業ですが、個人的には仕事でなければ問題ないと思います。
僕も寝る直前までtiktokを観ていることもありますが、そこまで睡眠に影響があるとは思えません。
考えるにしても受動的であることと、刺激はあるけど直接自分に関係ない場合がほとんどなので、交感神経優位になりにくいんだと思います。
さて、寝る数時間前から仕事はきっぱりやめ、リラックスして自分の時間を楽しみ、良い具合に眠気が襲ってきたとしましょう。
ここでパっとベッドに入るのはNGです。
リラックスできているとはいえ、頭の中にはまだ「考え」のカスが溜まっているからです。
これをできるだけ取り除いてから眠りにつくと、睡眠の質がぐんと上がります。
ではどうするかをお教えしましょう。
1、完全に寝る準備を整える。
2、電気を消す。テーブルランプなどの小さな灯りはつけてOK。
3、スマホ、TV、ラジオ、音楽その他あらゆる媒体を消す。
4、ベッド(布団)に入らず、ただじーっとしている。
5、「考え」を消していく。
そうして、頭の中から「考え」が消えてきたと感じたらベッド(布団)に入って眠りにつきます。
これで翌朝すっきりとした目覚めになるはずです。
だったらベッド(布団)に入って「考え」を消していきながら寝たらいいのでは?と思うかもしれませんが、それではダメなんです。
何度も実験しましたが、ベッド(布団)に入ってからだと、どうしても「考えながら寝る」という作業になってしまいます。
仮に眠りにつくまでに「考え」を消せたと思っていても、翌朝疲れが取れていないことがほとんどです。
大事なのは「寝る」という作業と「考えを消す」という作業を別々に行うことです。
だからベッド(布団)に入る前に考えを消していくのです。
ではどうなれば「考え」が消えたと言えるのか?
私見ですがその特徴として、
1、呼吸が深くなる。
2、頭が鈍くなった感じがする。
3、自分が呼吸そのものになった感じがある。
4、身体がずーんと重くなった感じがする。
こうなると頭から「考え」が消えて、副交感神経優位になっていると考えられます。
この状態でベッド(布団)に入ると質の高い睡眠が得られます。
また、このルーティン後にベッド(布団)に入り、そこから改めてあれこれ考えが頭に去来しても大丈夫です。
もう既に副交感神経優位になっているのでそこから眠りにつくまでに脳がONになることはまずないでしょう。
寝ても疲れが取れない、なんか毎日だるい、イライラするなど体調にムラがある方は一度試してみてください。